携帯電話各社が提示するパケ止まりの対処方法
ここで、各社が勧めるパケ止まりの対応の一部を紹介する。NTTドコモでは、パケ止まりは電波の受信状態が悪い場所で発生するため、受信場所を変えることを推奨している。また、端末メニューから優先ネットワークを「4G/3G/GSM」に設定して一時的に4G回線で通信を行う回避策を提示している。
ソフトバンクによると、「電源ON/OFF」や「フライトモードON/OFF」で再接続を試みることを勧めている。こうした対応策によって必ず事態が改善するとはいえないが、不具合を改善するのに試す価値はありそうだ。
進化する通信環境、利便性を追求し続けた先の未来
携帯電話からスマートフォンへの発展と共に、常にユーザーから求められてきた通信環境の改善。その期待に応えようと世界中で各社が競ってきた。そして今、5G通信が日本でも開始された。19年にサービスを先行スタートさせた米国、韓国を始め、今では中国、オーストラリア、英国、ドイツ、フィンランド、スウェーデン、イタリアなどで実用化されており、今後ロシア、インドなど世界的に普及していくと予想されている。
まだ課題が多い5G。パケ止まりは今後もしばらく続くだろう。しかしながら、新しい技術には新たな壁はつきものだ。全世界が注目する5Gによる発展を、パケ止まりと上手に付き合いながら期待したい。
(執筆=大崎友希)
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