常にアップデートされるキーワード
クィアやクエスチョニングの中に性的指向や性自認が定まっていない人、もしくは意図的に定めていないセクシャリティの人も示されている。だが、それだけ頭に入れておけばいいという話ではない。LGBTQというキーワードはより、いろいろな性自認や性的指向、性表現を内包しており、最近では「LGBTQ+」や「LGBTQIA+」というキーワードに変化しつつある。この「+」の中にはいろいろな意味合いが入っている。その一部分を紹介しよう。
- 「アセクシュアル」他者に性的な魅力を感じない人。また、本質的な性的欲求がない人。
- 「シスジェンダー」出生時に割り当てられた性別に従って生きる人。
- 「インターセックス」生まれながらに、「男性」「女性」に分類できない生殖構造や性的仕組みを持つ人、もしくは染色体のパターンを持つ人、そしてその両方を持つ人。
- 「パンセクシュアル」性のこだわりなく人を好きになる人。
- 「トランスベスタイト」性自認とは別に、自分のこだわりや生き方として異性装を行う人。
これらのキーワードは本当に一部だ。また、この概念もグラデーションのように人それぞれ時期や場合によって変化することもある。ただ名称が生まれ、それを使っていくことだけが、性の多様性を生んでいるのではないと理解しておくといいだろう。
また性的指向とは異なるが、ノンバイナリーと呼ばれる男女の2種の枠組みに入らない性自認も存在する。詳細は、「男女2択ではない 宇多田ヒカルも告白したノンバイナリーとは」を是非チェックしてもらいたい。
Powered by リゾーム?