おひつでご飯はおいしくなる!
本編にいく前に今回「おいしいご飯」のために手に入れてほしいアイテムがひとつある。白木のおひつである。炊き上がったご飯の水分がコントロールできる、世界有数の優れもののキッチンアイテムだ。
そういえば大阪・堺の「銀シャリ屋ゲコ亭」の創業店主で“飯炊き仙人”とも称された村嶋孟(つとむ)さんが「ご飯はおひつの中で、2割も3割も旨くなる」と言っていた。そして実際に使ってみたらその通りだった。ちょっとくらい水加減を間違えても、おひつに納めればほどなく極上のご飯に生まれ変わる。
ダマされたと思って、ぜひ「さわら」でできた白木のおひつの購入をぜひご検討いただきたい。炊飯器で炊いても、ちょっとくらい鍋炊きがうまくいかなくても、おひつがあるだけでQuality Of Rice(QOR)は、爆上がり間違いなし。
もちろん鍋炊きが上手な人がおひつを使えば、ご飯はもっともっとおいしくなる。人生におけるQORはおひつひとつで大きく変わるのだ。
お米の計量カップを使ってはいけない

そしてもうひとつ、たいていの家にはあるだろうが、「はかり」も用意してほしい。炊飯において最も重要なのが計量だ。炊飯時の水量は「かさ」ではなく、重さで量る習慣をつけたい。計量カップの「すりきり」は個人のクセもあって、正確に量るのは、実は結構難しい。
その上、水の量についても炊飯器の目盛りは傾きなどで平気で前後する。自分好みのご飯に到達するには、米の量と水加減を正確に把握することが何よりの近道なのだ。ちなみに僕は比較的密閉性の高い鍋(ル・クルーゼやご飯専用釜など)で炊くときには重量比で米の1.3倍、穴開きのフタのときは1.4倍を基準としている。もし電子はかりをお持ちでない方は手に入れておくことを全力でおすすめしたい(Amazonなら1000円前後で入手可能)。
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