経済界をリードするあの企業について、社史から成り立ちや変遷を学び、今に至る存続と発展のビジネス戦略を読み解きます。(写真:PIXTA)
シリーズ
社史に学ぶ!あの企業のなぜ

20回
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ナイキはいかにしてブランド価値を向上させ、世界一になったのか
スポーツブランドとして名高い米ナイキ。その強みは、優れたシューズを作るだけでなく、それをブランド化させることにたけていたことにある。ナイキ帝国を作り上げることができた理由は「マーケティング」と「テクノロジー」だった。
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ナイキの源流 それはある日本企業との契約から始まった
スポーツブランドとして名高い米ナイキの社史を今回は紹介する。この強大なブランドの誕生と成長にはある2つの日本企業が関わっていた。
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トヨタ倒産危機 ギリギリの融資、朝鮮特需をバネに生産改革、成長へ
第2次世界大戦後の1949年(昭和24年)に起きた「ドッジ不況」により倒産危機を迎えたトヨタ。責任をとり豊田喜一郎は退任を決め、後を継いだのが石田退三は、コストカット推し進める中、1950年(昭和25年)に始まった朝鮮戦…
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自社辞任からトヨタの礎を築いた豊田佐吉の紆余曲折人生
日本一の時価総額を誇るトヨタ自動車。その始まりは、ある発明王にまでさかのぼる。日本の産業基盤を支えるまでになった自動車産業はいかにして誕生したのか。日経ビジネス編集部の取材により、豊田佐吉と喜一郎の半生を追う。
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足尾銅山の成功と挫折を経て富士通につながる数奇な古河の歴史
古河が経営した足尾銅山は、払い下げ後、事業拡大に成功したものの、足尾銅山鉱毒事件という大きな問題を抱えることになった。その対応に追われながらも、古河財閥の事業は多様化し、第二次世界大戦前に、独シーメンスとの提携で富士電機…
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富士通の源流となった「古河市兵衛」の挫折と復活の軌跡
実業家として古河財閥を創始した「古河市兵衛」。古河グループの一員である富士通を語る上で、彼の存在は忘れてはならない。実業家、経営者として辣腕を振るった古河は、草創期に大きな挫折を味わっている。その時、一緒に破綻しかけたあ…
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異業種参入で失速した任天堂 玩具、ゲーム機でV字回復に至るまで
「ゲーム&ウオッチ」や「ファミリーコンピューター」といった成功を勝ち取るまで、タクシー、インスタントライスなど任天堂が多角化経営に挑戦した時期があった。その結果は如何なるものとなったのか。
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花札から始まった任天堂 独自の事業展開で急成長、新規市場も開拓
ファミリーコンピュータの成功を経て、総合エンターテインメント企業として、確固たる地位を築いた任天堂。その歴史は130年以上と非常に古い。前編では、創業から3代目社長、山内溥氏が花札事業の改革、トランプ事業の拡大などで会社…
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ゼロからの大発明 日清食品社史に見る逆風に強い企業
チキンラーメンの開発前夜、安藤百福は逆風にさらされていた。だが、圧倒的な逆境でありながら安藤百福は独自の戦略で、日清食品の屋台骨を作り出す。そこには、弛まぬ努力と負けない根性が存在していた。
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日清食品・安藤百福 逆風でも事業に向き合ったシリアルアントレプレナー
チキンラーメンやカップヌードルなどを発明し、日本の食文化に新たな流れを起こした男「安藤百福」。日清食品の基礎をつくったその男の半生を紹介する。
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創業者のルーツと理念を見失った山一証券 自主廃業は必然だったのか
今から24年前の1997年、山一証券は自主廃業を決めた。かつての4大証券会社の一角を担っていた同社は、創業者のルーツと理念を忘れた結果、深刻なモラルハザードを引き起こし、破綻した。創業者、小池国三が目指した真の山一証券の…
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大震災と戦後の逆境を乗り越えた早川徳次が生んだシャープの底力
シャープペンシルの開発と国産化をはじめ発明家として名高い早川徳次。しかし、その実は逆境に負けないリーダーシップを発揮したまれな経営者だったともいえる。シャープの精神性を作り上げた早川の歴史をひもとく。
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シャープの歴史をひもとけば波乱の歴史が見えてくる
経営破綻の危機から2016年に鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入り、18年3月期には4期ぶりの最終黒字となったシャープ。かつてテレビ事業で栄華を誇った総合電機メーカーの再建は苦難の連続だったが、創業者・早川徳次の人生もま…
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「滞納王」と侮辱された松下幸之助が経営の神様になるまで
経営の神様とも呼ばれた松下幸之助にも逆風が吹いた時期があった。日本を代表する企業のパナソニック。その礎を築いた彼の経営精神とは。
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不況の時こそ松下幸之助を見習え パナソニック創業者の胆力
松下幸之助という人物を一言で表すのは難しい。起業の模範的人物であり、日本の高度経済成長を支えた人物である。自著も多く、多くの経営者がうなる名言を残し、実直に働き世界規模の会社を育てた。それだけでなく、内閣総理大臣を輩出す…
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脱・日本企業を目指し、ソニーをブランド化した盛田昭夫の執念
ソニーグループの創業者の一人、盛田昭夫。グローバル型企業経営の先駆者でもある彼の経営者人生は、井深大との「因縁」によって始まった。研究者としても経営者としても類いまれな才能を持った盛田はいかにしてソニーを創り上げたのか。
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過去最高益で「世界のソニー」再び 社史に見る「井深イズム」という原点
ソニーグループは今や大復活を遂げ、再び「世界のソニー」の座に返り咲いた。ソニー躍進の推進力となったのは、かつて主力であった電化製品ではなく、ゲームや音楽といったエンターテイメント事業だった。高品質かつ革新的な電化製品で世…
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東芝、東京電力創設に寄与 「日本のエジソン」の立身出世と挫折
日本のエジソンとも言われた技術者・藤岡市助。技術立国ニッポンの神話の始まりはこの男によって作られたといっても過言ではない。だが、彼の実績を知る人は意外と少ない。今回は彼の半生について東芝の社史と共に紹介する。
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75歳で東芝の前身起業 老当益壮な技術者に学ぶ定年延長時代の挑戦
身売り問題に揺れる総合電機メーカーの東芝。その開業の祖となったのは、江戸時代に「からくり儀右衛門」と呼ばれた田中久重であった。久重は東芝の前身となる店舗兼工場を75歳で開業。老齢の技術者出身の起業家は、生涯にわたって挑戦…
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再評価が進むリクルート江副浩正氏 破壊と再構築のDNA
リクルート事件の首謀者として語られる江副浩正。だが、日本に求人市場を作り出した起業家としての側面を忘れてはいけない。企業と大学生との出会いを作り、現在はAirレジやスタディサプリなどテクノロジー指向の企業となった。江副の…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
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グルメサイトという幻
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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