経済界をリードするあの企業について、社史から成り立ちや変遷を学び、今に至る存続と発展のビジネス戦略を読み解きます。(写真:PIXTA)
シリーズ
社史に学ぶ!あの企業のなぜ

完結
29回
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アディダス、プーマの対立 スーパーアスリートを巻き込んだ戦いへ
第2次世界大戦直後、兄弟はたもとを分かち「アディダス」と「プーマ」という2つの企業が誕生する。その激しい競争の歴史は、トップアスリートを巻き込んだ激しい競争状態となる。
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兄弟が別れて生まれた「アディダス」と「プーマ」 対立はなぜ起きた
スポーツシューズの歴史の中で伝説を作った「アディダス」と「プーマ」はもともと兄弟が興し、第1次世界大戦後のドイツ経済の復興と共に成長した企業が基になっている。だが、その後に両者の対立を経て、2つに分裂してしまう。前編では…
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井村屋 肉まん、アンナミラーズなどのヒット生んだユニーク経営の系譜
1896年(明治29年)創業の井村屋はようかんを皮切りに、その後、ユニークなヒット商品を生み出してきた菓子メーカーだ。そして、スイーツと制服が人気の「アンナミラーズ」を運営してきた企業でもある。その創業のキッカケは、創業…
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宗一郎を支えた名番頭、藤澤とともに目指したホンダの夢と成長
戦後復興の中で本田技研工業(ホンダ)は発電用軍用モーターを活用し、オートバイ事業の原点となるエンジンを完成させる。その後、事業は急速に拡大し、ついには目標としたマン島TTレース出場と自動車事業参入を実現する。
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自動車修理業を経てホンダを立ち上げた宗一郎の原点
モノづくりニッポンの名経営者として、そして技術者として名が挙がる本田宗一郎。名車スーパーカブやモータースポーツにささげた宗一郎はどのようにして本田技研工業(ホンダ)を立ち上げ、成長させたのか。ホンダの歴史をひもといていく…
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ジョブズの追放と劇的な復帰 荒波にもまれるアップルに起きたこと
Apple Ⅱを大成功させたジョブズは、その後、マッキントッシュを開発するも、販売不振の中、自らがアップルに招いた敏腕CEOのジョン・スカリーからアップルを追い出される。そして約10年後、ジョブズのアップルへの劇的な復帰…
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アップル創業まで何があったのか ジョブズという稀有な起業家の軌跡
没後も話題となることが多い米アップル創業者のスティーブ・ジョブズ。アップルや米ピクサーを立ち上げた成功者として語られる一方、人とのあつれきを生んできたことでも有名だ。そんな彼の半生を追う。
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NECは明治の不平等条約改正が生んだ日本初の外資系企業だった
「電流戦争」で発明王トーマス・エジソンとたもとを分かった岩垂邦彦(いわだれ くにひこ)。電流戦争後、日本初の外資系企業として日本電気(NEC)を設立し、通信事業へシフトする歴史を追う。
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NEC創業者、岩垂邦彦がエジソンvsテスラの「電流戦争」で下した決断
電気技術者として発明王トーマス・エジソンとともに働き、その後NECを創業した岩垂邦彦。送電方式に関するエジソンとニコラ・テスラの「電流戦争」が巻き起こる中、日本の電力会社の送電方式を選択する決断に迫られた。
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ナイキはいかにしてブランド価値を向上させ、世界一になったのか
スポーツブランドとして名高い米ナイキ。その強みは、優れたシューズを作るだけでなく、それをブランド化させることにたけていたことにある。ナイキ帝国を作り上げることができた理由は「マーケティング」と「テクノロジー」だった。
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ナイキの源流 それはある日本企業との契約から始まった
スポーツブランドとして名高い米ナイキの社史を今回は紹介する。この強大なブランドの誕生と成長にはある2つの日本企業が関わっていた。
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トヨタ倒産危機 ギリギリの融資、朝鮮特需をバネに生産改革、成長へ
第2次世界大戦後の1949年(昭和24年)に起きた「ドッジ不況」により倒産危機を迎えたトヨタ。責任をとり豊田喜一郎は退任を決め、後を継いだのが石田退三は、コストカット推し進める中、1950年(昭和25年)に始まった朝鮮戦…
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自社辞任からトヨタの礎を築いた豊田佐吉の紆余曲折人生
日本一の時価総額を誇るトヨタ自動車。その始まりは、ある発明王にまでさかのぼる。日本の産業基盤を支えるまでになった自動車産業はいかにして誕生したのか。日経ビジネス編集部の取材により、豊田佐吉と喜一郎の半生を追う。
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足尾銅山の成功と挫折を経て富士通につながる数奇な古河の歴史
古河が経営した足尾銅山は、払い下げ後、事業拡大に成功したものの、足尾銅山鉱毒事件という大きな問題を抱えることになった。その対応に追われながらも、古河財閥の事業は多様化し、第二次世界大戦前に、独シーメンスとの提携で富士電機…
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富士通の源流となった「古河市兵衛」の挫折と復活の軌跡
実業家として古河財閥を創始した「古河市兵衛」。古河グループの一員である富士通を語る上で、彼の存在は忘れてはならない。実業家、経営者として辣腕を振るった古河は、草創期に大きな挫折を味わっている。その時、一緒に破綻しかけたあ…
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異業種参入で失速した任天堂 玩具、ゲーム機でV字回復に至るまで
「ゲーム&ウオッチ」や「ファミリーコンピューター」といった成功を勝ち取るまで、タクシー、インスタントライスなど任天堂が多角化経営に挑戦した時期があった。その結果は如何なるものとなったのか。
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花札から始まった任天堂 独自の事業展開で急成長、新規市場も開拓
ファミリーコンピュータの成功を経て、総合エンターテインメント企業として、確固たる地位を築いた任天堂。その歴史は130年以上と非常に古い。前編では、創業から3代目社長、山内溥氏が花札事業の改革、トランプ事業の拡大などで会社…
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ゼロからの大発明 日清食品社史に見る逆風に強い企業
チキンラーメンの開発前夜、安藤百福は逆風にさらされていた。だが、圧倒的な逆境でありながら安藤百福は独自の戦略で、日清食品の屋台骨を作り出す。そこには、弛まぬ努力と負けない根性が存在していた。
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日清食品・安藤百福 逆風でも事業に向き合ったシリアルアントレプレナー
チキンラーメンやカップヌードルなどを発明し、日本の食文化に新たな流れを起こした男「安藤百福」。日清食品の基礎をつくったその男の半生を紹介する。
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創業者のルーツと理念を見失った山一証券 自主廃業は必然だったのか
今から24年前の1997年、山一証券は自主廃業を決めた。かつての4大証券会社の一角を担っていた同社は、創業者のルーツと理念を忘れた結果、深刻なモラルハザードを引き起こし、破綻した。創業者、小池国三が目指した真の山一証券の…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
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ファクトフルネス思考
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
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グルメサイトという幻
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テスラが仕掛ける電池戦争
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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