日本の人口減少が始まり、日本の国内市場が縮小していく。こうした中、中堅・中小企業でも海外進出を再び考えるところが増えている。その中でも経済成長が続いており、日本文化にもなじみやすいアジアは進出先の有力候補といえる。ただ、いくら有望な市場があっても、経営トップの舵取り次第でうまくいくものもいかなくなってしまう。そこで、化粧品メーカーのマンダム、菓子メーカーの森永製菓で長く海外現地法人の責任者を経験し、本社でも海外担当責任者を長く務めた著者の山下充洋氏が、海外進出に必要な心構え、準備、流通網の構築、パートナーの作り方、人材選定のカギなどを具体的に指南していく。
シリーズ
中堅・中小企業アジア進出の成否はココで決まる

完結
18回
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海外事業を成功させる企業に必要なもの
マンダムと森永製菓で約30年にわたり海外事業の責任者や本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏の体験を通じて、企業の海外進出について指南する本連載。最終回となる今回は総集編として、企業が海外事業を成功させるには何が必要なの…
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将来のエース候補に早くから成長市場で「経営」を任せる
マンダムと森永製菓で約30年にわたり新興国事業の責任者や本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏の体験を通じて、企業の海外進出について指南する本連載。実践編の第12回は本社に戻ってから気づいたこと。同氏はこれから企業に必要…
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アジアでグローバル企業に勝つために
マンダムと森永製菓で合計約30年にわたり新興国事業の責任者や本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏の体験を通じて、企業の海外進出について指南する本連載。実践編の11回目は21年間の海外勤務を振り返って、資金力では勝負でき…
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故郷に錦を飾る印僑パートナーとインドへ進出
マンダムと森永製菓で合計約30年にわたり新興国事業の責任者や本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏の体験を通じて、企業の海外進出について指南する本連載。実践編の第10回はインド編。海外戦略を推進しドバイ進出に成功後、次の…
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知れば知るほど奥深い印僑とドバイの商売
マンダムと森永製菓で合計約30年にわたり新興国事業の責任者や本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏が指南する本連載。第9回はインドネシア編。山下氏は新たな成長市場、世界基準を体感するため、ドバイから世界へという課題を実行…
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ブランドイメージ刷新、総代理店と流通改革
マンダムと森永製菓で合計約30年にわたり新興国事業の責任者や本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏の体験を通じて、企業の海外進出について指南する本連載。第8回はインドネシア編。社長に就任し新体制で経営の近代化を掲げてスタ…
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通貨危機と進む民主化 混沌インドネシアで打った一手
マンダムと森永製菓で合計約30年にわたり新興国事業の責任者や本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏の体験を通じて、企業の海外進出について指南する本連載。第7回はインドネシア編。赴任してみると、通貨危機の爪痕が残り経営にも…
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赤字のタイ合弁会社を救った1本の商品
マンダムと森永製菓で合計約30年にわたり新興国事業の責任者や本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏の体験を通じて、企業の海外進出について指南する本連載。第6回はタイ後編。引き継いだ赤字続きの合弁会社を再建させるため事業…
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泣きっ面に蜂、苦渋の決断から始まったタイ
マンダムと森永製菓で合計約30年にわたり新興国事業の責任者や本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏の体験を通じて、企業の海外進出について指南する本連載。第5回はタイ編(前編)。前任者から引き継いだ合弁会社は実質債務超過だ…
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マレーシアが現在も好調な理由
マンダムと森永製菓で合計約30年にわたり新興国事業の責任者や本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏が、企業の海外進出について指南する本連載。第4回目はマレーシア編。高度経済成長期で事業コストの上昇の激しいシンガポールでの…
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駐在員が「華僑の社会」で根を張るために
マンダムと森永製菓で合計約30年にわたり新興国事業の責任者や本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏が、企業の海外進出について指南する本連載。「実践編」の第3回は駐在員の必修科目である現地でのコミュニケーション方法や人脈の…
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90年代前半、シンガポールの仲間たちと見た「同床異夢」
マンダムと森永製菓で合計約30年にわたり新興国事業の責任者や、本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏が、企業の海外進出について指南する本連載。「実践編」第2回は、現地パートナーとの良好な関係を築く手法や、企業価値向上を狙…
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アジアビジネス連勝のプロが語る「スピードと現場」
マンダムなどで合計約30年にわたり海外現地法人の責任者や本社の海外担当責任者を務めた山下充洋氏が、企業の海外進出を指南するこの連載。今回から「実践編」のスタートです。入社2年目、弱冠23歳でシンガポール現地法人の責任者と…
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現地は戦術の実行、本社は戦略的支援を
化粧品のマンダムで長く海外現地法人の責任者を務めた後、マンダム・菓子メーカーの森永製菓で海外担当責任者を務めた著者の山下充洋氏が、中堅・中小企業の海外進出に必要な心構えなどを具体的に指南していく本連載。第5回は、海外進出…
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伸ばす市場にはエースを送る
化粧品のマンダムで長く海外現地法人の責任者を務めた後、マンダム・菓子メーカーの森永製菓で海外担当責任者を務めた著者の山下充洋氏が、中堅・中小企業の海外進出に必要な心構えなどを具体的に指南していく本連載。第4回は、海外市場…
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アジアに進出したのは何のため?
化粧品のマンダム・菓子メーカーの森永製菓で海外担当責任者を務めた著者の山下充洋氏の連載。第3回は、「現地法人が誰に何を売るか」という「進出目的」をぶらさずに追求する方法を語ります。
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自社の強みを把握し、意思決定を素早く
化粧品メーカーのマンダムで長く海外現地法人の責任者を務めた後、マンダム、菓子メーカーの森永製菓の本社部門で海外担当責任者を務めた著者の山下充洋氏が、中堅・中小企業の海外進出を指南していく。第2回は、海外進出する前にまず考…
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アジア進出の基本となる考え方を理解する
いよいよ日本の人口減少が始まり、国内市場が縮小していく中、中堅・中小企業でも海外進出を再び考えるところが増えている。中でも、経済成長が続いており、日本文化にもなじみやすいアジアは進出先の有力候補といえる。連載第1回となる…
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全8回