そして、最後の最後になって結果を出せる人です。目標に対し、最後の第4コーナーで踏ん張れる人が意外と少ない。最初からコツコツ努力しても最後に達成できずに諦める人や、そもそも頑張れなくて、ゴールに到達できないという人が多いと感じます。

 僕の経験上、第4コーナーで、全員をゴボウ抜きするために必要なのは、粘りと人脈。この2つを持っている人なら、幹部として活躍できると思います。

面白い幹部候補が集まってきた

 幹部育成を仕組化する中で、少しずつ30代、40代の幹部候補が育ち、面白い人が増えてきました。

 例えば、監査法人のロンドン支店で働いていた30代半ばの男性社員。彼は、どうしてもアパレルへの夢が諦めきれずに転職してきました。アースミュージック&エコロジーの事業部でマーチャンダイザーをした後、ブランドマネージャーになり、今はアースミュージック&エコロジーの事業部長になっています。彼は今、夜間で早稲田大学のMBAに通っています。

 彼の強みは数字に強くロジカルなところです。今、アースミュージック&エコロジーの過去データを全部AIに覚えさせ、ファイナンスで培ってきた能力により、正しい発注、正しい店舗配分、正しい値引き率をつくっていくことに取り組んでいます。彼は将来、経営企画室の室長として、経営サイドとの調整、または事業部サイドとの調整ができるような人材になるのではないかと期待しています。

 ポジションは人を育てます。

 サッカーも練習場でいくらゴールに向かって蹴り込んでも、試合に出なければ勘は身につきません。ストライプではもちろん、適度な練習はしてもらいますが、あとは試合で学んでほしいと思っています。

 今、1の事業を100にする人は育っていますから、今後は0を1にする仕事を任せていきたいです。

 当社の事業領域は「ライフスタイル&テクノロジー」ととても広い。その中であれば新しい事業をどんどん提案して作っていってほしいと期待しています。服も、ランチも、夜にコンサートに行くのもライフスタイルです。

 もしかしたら、将来は、若手が「株式会社ストライプフェス」を立ち上げ、山の中でのライブイベントを主催する時がくるかもしれません。

(構成:尾越まり恵、編集:日経トップリーダー