人気の婦人服ブランド「アース ミュージック&エコロジー」をはじめとする16ブランドを国内外で展開するストライプインターナショナル。成長の要因は「主力事業の営業利益の3割を新規事業投資に回す」という社内ルールだった。前回の記事はこちら

 前回、「主力事業の営業利益の3割」を新規事業に投資するルールを設けていることをお話ししました。なぜ、そこまで新規事業を重視するのかというと、日本は少子化が進んでいるからです。洋服だけを扱っていては完全に斜陽産業に突入してしまいます。しかも、洋服の客単価を上げようとしても、デフレの中で、商品単価は下がり続けています。

 その環境の中で成長するには、洋服以外も当社の店で買ってもらう必要がある。そのために新規事業の開拓は欠かせないものです。

 例えば、(駅直結のショッピングセンターである)「ルミネ」に入っている当社のブランド「アース ミュージック&エコロジー」で買い物をした女性が、次に買い物をする場所はどこかというと、大体「スターバックス コーヒー」。そしてスターバックスの帰りには(スキンケア用品店の)「ロクシタン」に寄って、ハンドクリームを買って行く。それなら、うちで(その需要を取り込むために)カフェもやらなくちゃ、ハンドクリームも売らなくちゃ、と発想しています。

斜陽産業で伸びる秘訣は「主力事業の営業利益の3割投資」を続けること(写真:菅原ヒロシ)

 人間が1日16時間起きているとして、その16時間の中でいかに当社の提供するものに触れてもらうか。それは洋服のような製品に限りません。体験型のイベントであったり、見に行く映画であったり、コミケ(コミックマーケット)だったりする。当社はアパレルから出発しましたが、そこにとどまっているのではなく、これからは「ライフスタイル&テクノロジー」に事業領域を拡大することにしました。衣・食・住はもちろん、IT(情報技術)の領域まで新しい価値を提供していこうと考えています。