では、ここで「タカラベルモント」のメソッドをまとめてみましょう。

【タカラベルモントの「世界をリードする」メソッド】
  • 【メソッド1】ニーズを読み取り( 世界初 )を生んだ
  • 【メソッド2】業界の繁栄につながる( 定番新価値 )
  • 【メソッド3】ノウハウを活かし( 医療 )の( 不安 )を和らげる
  • 【メソッド4】専門家が集結!美容室の( 開業 )をサポート

 毎回番組では、取材の最後に「おとなフィロソフィ」と名づけて、経営者に企業理念や経営哲学を端的に語ってもらっています。

 世界初の電動イスから、医療のイスまで、必要とされるイスを次々と生み出し、世界シェアトップを誇るまでに成長したタカラベルモントの「おとなフィロソフィ」とは?

 吉川社長はこう語ります。

 「美と健康。この2つのキーワードをしっかりと追求していきます」

 確かに心豊かに生きていく上で究極に大事な2つです。

 「そして人類が美しく健康になって、世界に大いに貢献していきたいと考えています」と。

開店を考えている顧客へのコンサルタントも手がける

 世界初の電動理容イス、ヘッドスパなど「かゆいところに手が届く」商品を開発し続けてきたタカラベルモント。

 自社の商品に対する絶対の自信があるとはいえ、戦後十年ほどという、まだまだ環境が整備されていないタイミングでアメリカという未知なるマーケットにチャレンジする勇気も相当なものだったことでしょう。

 しかし、それは決して無謀なものではなく、熱い情熱と冷静な判断、そして何よりも覚悟を持ち合わせていなければならないことと思います。

 おそらく読者の皆様方は、自社の商品・サービスには自信はおありだと思います。筆者とてそれは同じです。タカラベルモントの数々のチャレンジを拝見し、その「覚悟」を自身に問うた筆者でありました。

(この記事は「~オトナ度ちょい増しTV~おとな会」2017年1月25日分の放送を元に構成しました。編集:日経BP総研 中小企業経営研究所

 タカラベルモントの創業者、吉川秀信さんの口癖だったという「“明日使えるもの”を作って売る」という言葉、含蓄がありますね。中小企業やベンチャー企業が既にブームになっている分野に参入しても、既にそこには大小さまざまな競争相手が入り乱れており、なかなか大きく儲けることはできません。

 お客さんの悩みや困りごとをよく聞き、まだ世の中にない製品やサービスを作り出すことができれば、新しい市場を独占することが可能になります。つまり、経営者に求められる大切な能力は「傾聴力」なのです。

 このほど、日経BP社では中小企業の経営を支援するために、日経BP総研 中小企業経営研究所を設立しました。人材不足、販路拡大、従業員のモラールアップなど経営者の悩みは尽きません。こうした課題に対し、これまで培ってきた経営、技術などでのネットワークと知識を生かし、多面的にサポートしていきます。詳しくはこちらをご覧ください。

 また、ナニワ的独創性で頑張る企業について、上泉雄一さんがまとめた書籍『儲かりまっか? の経営道』も好評販売中です。