関西ローカルながら、不思議な人気を持つテレビ番組「~オトナ度ちょい増しTV~おとな会」。

 そこでは、独自の手法で成功した会社などが取り上げられています。関西ならではの着眼点、ど根性、そしてユーモア―――、そのエッセンスをお伝えします。第31回は、地味ながらなくてはならない「理美容室専用のイス」企業の明暗の歴史をお送りします(前回の記事はこちらをご覧ください)。

 こんにちは。大阪はMBS(毎日放送)のアナウンサー上泉雄一です。私は今「~オトナ度ちょい増しTV~おとな会」(水曜深夜0時59分から放送・関西ローカル)という番組の司会をしております。

 9月に入ると、コンビニエンスストアでは「冷」「温」という文字が入れ替わり、中華まんやおでんが登場してメニューが秋冬モードに変わっていきます。夏の終わりを感じる季節ではありますが、筆者が季節を問わず食べたい「夏メニュー」が「冷麺」です。

 子どもの頃は、あのゴムゴムしい麺の食感が苦手で、トッピングのスイカだけを食べておりましたが、今となっては、その絶妙のコシの虜になっております。

 その冷麺を年中楽しめるお店が、大阪・北新地にある「冷麺館 北新地店」。お店の名前から、冷麺専門店かと思いきや、サムギョプサルや焼肉まで様々なメニューを美味しく楽しめるお店で、ランチタイムにはそれぞれが定食になって、どのメニューを注文するか大いに迷うほどです。北新地という大阪ではハードルの高い立地ですが、お値段がお手頃なのも魅力。

小鉢がセットになった辛冷麺。ランチタイムはキムチ食べ放題までついてくる

 このお店の冷麺がおススメなのは、麺はもちろんですが、和牛骨からしっかりととったスープです。すっきりとした口当たりなのですが、口に含むとじわじわと旨みが広がり、ますます箸が進みます。麺も食べる直前に器の中でカットしてくれて、しっかりしたコシとスープのバランスは最高の食べ応え。筆者のお気に入り「辛冷麺」は、このスープにさらに辛味が加わり季節を問わずホットな気分を味わえます。

 さらに嬉しいのは、ランチタイムのみの「キムチ食べ放題」。白菜、カクテキなど6種類のキムチが魅力的です。これに小鉢がついての本格冷麺1000円はお値打ちです。レディースサイズもあるので、お昼は男女問わずビジネスパーソンで大賑わいです。

 夜のメニューも充実なので、大阪出張の際は、ぜひ大人の社交場・北新地の魅力とあわせてお楽しみください。

世界150カ国にイスを売る

 筆者の勤務しているMBSのある大阪・茶屋町は、理美容の専門学校が多く存在していて、通学の時間となると、一目でそれと分かる大きな黒いバックを持ったオシャレな学生さんがそれぞれのビルに吸い込まれていきます。こんなにも美容師さんのタマゴがいらっしゃるほど仕事はあるのか? と考えたりもしますが、理美容室の店舗数は全国でおよそ36万店。コンビニエンスストアの7倍の店舗数があるそうですから、その専門学校に人気があることも頷けます。

 今回はその理美容室に欠かせない、理美容室専用のイスを作っている会社のお話。

 創業して96年。美容室や理容室専用のイスを作り、その業界では誰もが知る会社「タカラベルモント」ですが、正直、美容室をお客さんとして利用する筆者はその存在を存じ上げませんでした。

タカラベルモントDATA
  • ・創業     1921年
  • ・年商     649億円(2017年4月1日現在)※グループ連結
  • ・社員数    1451人

 しかし、そのタカラベルモントは理美容イスのシェアが、国内では6割以上。さらに海外でも およそ150カ国と取引がある、なんと世界シェア№1を誇るトップメーカーなのです!

 え! 世界ナンバーワンですか? そんな会社が大阪にあることを知らなかったとは、ますますお恥ずかしい限りです。