【メソッド2】(???)で新たな価値を見出した

 普段ソフトクリームを食べない方でも、行楽地や高速道路のサービスエリアなどで、各地の名産を使った「ご当地ソフト」を見かけたことはありませんか? 東京の「芋ようかん」や徳島の「鳴門金時」など間違いなく味の想像ができるモノや福井の「いかすみ」や岩手の「ほうれん草」、高知の「薔薇」など「その素材がソフトクリームにできるんですか?」と興味が沸くモノ。さらに香川の「さぬきワイン」などお酒に至るまで、見た目も美しく、名産を手軽に味わえるご当地ソフトは各地で大人気です。そして、ナント! このご当地ソフトを世に広めたのも日世なんです。これまで日世が手がけたご当地ソフトはその数800種類以上!

ソフトクリームだってカラフルにしたい

 そもそもこの「ご当地ソフト」の発想は、日世の営業部社員の「白いソフトクリームをもっとカラフルにできないか?」との想いからでした。そして「観光地の名物として地域の特産物を使えば色鮮やかな美味しいソフトクリームが作れるはず!」と、まずは日世にあるフルーツの加工工場で、地域の名産フルーツを使ったソフトクリーム作りにかかりました。そこで最初に完成したのが山梨の「巨峰ソフト」でした。これが、美味しく、見た目にも淡い紫が涼しげで好評でした。

 こうしてフルーツを使ったご当地ソフトの開発に目処が立ち、日世が力を入れようとしたとき、ちょうど同じタイミングで全国に続々と「道の駅」が制定され始めました。これをきっかけに日世と全国各地の名物を販売するお店が連携し、大豆からお酒に至るまでその土地の名産をソフトクリームにする「ご当地ソフト」へと展開して行ったのです。元は「白いソフトクリーム」が各地の名産を使用することで、その素材の持つ色鮮やかなソフトクリームへと生まれ変わり、見た目も華やかになりました。

 多い時には1日20食以上のご当地ソフトを試食し、これまでに500以上のデザートを開発したデザートプランナーの樋口清志さんは「苦労も多いですが、美味しいソフトクリームを召し上がっていただいて、たくさんの笑顔になってもらうのはやり甲斐を感じます」と笑顔でおっしゃいます。

500以上のデザートを開発したデザートプランナーの樋口さん
500以上のデザートを開発したデザートプランナーの樋口さん
 

 その樋口さんの自信作のひとつが兵庫県の「丹波黒豆茶ソフト」です。お茶は全国に名産が多く「ソフトにして欲しい!」との依頼が多いそうですが、おせち料理などにも使われる丹波の黒豆をお茶にした「黒豆茶」は、その香ばしさもあって人気のお茶。それをソフトクリームにすると、黒豆のつぶつぶ感と香ばしさ、そこにミルクのすっきり感が合わさり絶妙の味わいなんだそうです。もちろん丹波黒豆茶ソフトも兵庫県は丹波までお越しいただかなければ召し上がっていただくことができません。茨田さんは「旅先でしか食べられない。またご当地ソフトを食べることそのものを思い出にしていただきたいんです」と話します。

 しかし、「大阪万博」や「道の駅の設置」など、世の中の大きな動きに合わせてソフトクリームが発展していったなんて、驚きですね!

【メソッド2】( ご当地ソフト )で新たな価値を見出した

 それでは次のメソッドを見てみましょう。