【メソッド4】(???)世代に日本茶をアピール

 さて、お店に訪れる客層はほとんどが女性ですが、専務は「日本茶は中高年の男性こそ飲むべきなんです!」と熱く語ります。
 え~、ハイ。筆者も中高年であることは十分認識しております。カテキンやビタミンなど、日本茶の成分はよく耳にするようになりました。やっぱり体に良い飲み物なんでしょうか?「身体のバランスを保つためにも、ぜひ男性に飲んでいただきたいんです」とお話しする社長、専務はともに60歳オーバーでありながら、非常にお元気で、また綺麗な歯をしっかり保っておられます。この姿を拝見すると、個人差があるとはいえ、お茶を飲み続けるのは身体に良いんだろうなぁ~と、実感せざるを得ません。
 さらに専務は「ぜひ男性には自分で抹茶を挽く楽しみを味わっていただきたいんです」と言いながら、あるモノを見せて下さいました。それは「手挽き茶臼セット」。お値段7万5600円。……な、ななまん、ごせんえん…ですか?正直、こんなの誰が買うんですか?
 え?そこそこ売れているんですか?「男性で蕎麦打ちを趣味にされている方がいらっしゃいますよね。自分で打った蕎麦は格別だと思いますが、同じように抹茶を石臼で挽いて、自分で立てて飲むお茶もまた格別なんです」。
 

手挽き茶臼セットは7万5600円なり!
手挽き茶臼セットは7万5600円なり!
 

 そう言われると、確かに魅力的な感じがしますよね。考えれば、「茶の湯」が男のたしなみとされていた戦国時代、大名はこぞって茶道具を買い集め、中には「一国と引き換えても…」などの逸話の残る茶道具もありました。筆者の小遣いからすると7万5000円は「一国と引き換える」以上の価値ですが、店内にはそこまで高価なものでなくとも、シックな色合いで男心をくすぐる商品が数多く並んでいます。
 多くの男性の皆さんがそうだと思いますが、例えば、ゴルフも新しいクラブが出るとついつい手に取ってしまいませんか?モチロン自分の腕は別にして。そして、迷った挙句、念願叶って手に入れた時のあのワクワク感。そして誰かに見せたくなる思い。釣り、蕎麦打ち、バイク、鉄道模型…何でもそうですが、男の趣味って、「まず道具から!」という心当たり、男性の皆さんは分かりますよね?女性の読者の方々は「キョトン」かもしれませんが、この思いは戦国の頃から、いや、もっと以前から、男のDNAに脈々と流れているのではないでしょうか。こういった茶道具の打ち出し方も丸久小山園独特の試みなんです。

【メソッド4】( おじさま )世代に日本茶をアピール

では、ここで「丸久小山園」の成功メソッドをまとめてみましょう。

【丸久小山園「品質と挑戦・二人三脚」の成功メソッド】
【メソッド1】敢えて( 不便な場所 )に出店
【メソッド2】社長の( 絶対的な舌 )による品質管理
【メソッド3】新しい( 日本茶の可能性 )への探究心
【メソッド4】( おじさま )世代に日本茶をアピール