関西ローカルながら、不思議な人気を持つテレビ番組「~オトナ度ちょい増しTV~おとな会」。そこでは、独自の手法で成功した会社などが取り上げられている。関西ならではの着眼点、ど根性、 そしてユーモア――、そのエッセンスを伝えていく。第4回は、今、日本で最も志願者数が多い私大「近畿大学」です(前回の記事はこちらをご覧ください)。
みなさん、こんにちは!
大阪はMBS(毎日放送)のアナウンサー上泉雄一です。
普段は関西の放送局のアナウンサーとしてテレビの視聴者の皆さんやラジオのリスナーの皆さんに様々な情報をお伝えしているのですが、今年の4月から縁あって「ウェブ連載」という形で皆様にお目に掛かることになりました。
早いもので、この連載も4回目。改めて「喋って伝える表現」と「書いて伝える表現」との違いに悪戦苦闘しておりますが、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
私は今「~オトナ度ちょい増しTV~おとな会」(水曜深夜0時49分から放送・関西ローカル・2014年10月スタート)という番組の司会をしております。
「日本庭園」「箸」「醤油」など「その世界を知ると少しおとなっぽい」テーマを毎回1つピックアップし、そのジャンルで成功をおさめている企業を取材、視聴者の方々に「少しおとなのライフスタイルや考え方」を提案する番組です。
そこで、この連載では、番組で紹介させていただいた、様々な関西のリーダー達の「成功の秘訣」を紹介し、私が「感じたこと」「勉強になったこと」をあれこれと綴らせていただこうと思っております。ビジネスマンの皆さんの、お役に立てれば幸いです。
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「近畿大学」と聞くと読者の皆さまはどのような印象をお持ちになるでしょうか?
最近では、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した「近大マグロ」やOB・つんく♂さんプロデュースの入学式が話題となるなど、様々なケースで近大の名前を耳にした事がおありではないでしょうか?
筆者は高校まで(正確には予備校まで)兵庫県宝塚市で育ってきました。
関西の有名私立大学は関西学院・関西・同志社・立命館の頭文字をとった「関関同立(かんかんどうりつ)」というブランドがあり、この4校が関西の私立大学で不動の地位を築き、勝手ながら近畿大学は「その次」というイメージを持ってました。
その近大が2014年度に10万人の受験生を集めて、かの早稲田・明治を抜いて志願者数日本一となりました。これは関西の大学では初の快挙であり、しかも翌年からは、さらにその差を広げました。今や11万人を超える志願者数で、全国の受験生にその名を知らしめたとなると、ラッキーパンチでもなんでもありません。本当に大学に魅力がなければ付いてこない数字、ですよね。

・設立1925年
・学生数3万1586人(2015年度)
・職員数9854人(非常勤講師含む、同年度)
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