毎回番組では、取材の最後に、「おとなフィロソフィ」と名づけて、経営者やリーダーに企業理念や経営哲学を端的に語ってもらっています。

 時代の流れに取り残されそうになった逆境から、見事に復活したあみだ池大黒のおとなフィロソフィとは?

 「歴史にあぐらをかくことなく進んでいきたいです。歴史が長いと『変えてはいけない』との言葉が社内・社外から聞こえてきますが、常にお客様のニーズに合わせて取り組んでいく姿勢が大切だと思っています」

200年間同じ製法を守り続けてきた粟おこし

 この連載を通じて、本当に様々な経営者の皆さまのお声を聞くことができました。皆様が共通しておっしゃるのは「お客様の声にしっかり耳を傾けること」「変化を恐れないこと」「仕事に向き合うこと」などなど。学ばせてもらったことは、数え上げると枚挙にいとまがありません。

 そしてどの言葉も、筆者自身の中に瑞々しく今も響いています。はたして、筆者は連載が始まってからどれほど成長したかは分かりませんが、それらは、今すぐ効果があるものではなく、きっと自身に問い続けることで何かが変わってくるものだと信じています。

 改めて、多くの経営者の皆様の声をお聞きできた今回の連載は、筆者にとっても、とても大きな経験となりました。この経験を糧に筆者自身成長することが、何よりのご恩返しだと思っています。

 この連載をお読みいただいた読者の皆様には、つたない文章にお付き合いいただき心より御礼申し上げます。

 少しでも皆様のお役に立てたなら幸いでございます。また機会ありましたら、皆様にウェブや書面、テレビ、ラジオなどを通じてお会いできればと思います。

 2年にわたるお付き合いありがとうございました!

(この連載は今回で終了します。この記事は「~オトナ度ちょい増しTV~おとな会」2017年12月13日分の放送を元に構成しました。文中の数値・肩書などは放送時のものです。編集:日経BP総研 中小企業経営研究所

 大阪はMBSの看板アナウンサー、上泉雄一さんから「番組をオンラインで連載してみたいんです」というご相談をいただいたのは、2015年の年末に差し掛かろうという時期でした。

 翌年の1月にわざわざ東京にお越しいただき、品川で打ち合わせをしましたが、
「そもそも中身は面白いんですか?」「いや、大丈夫です」
「本当に月に2本書けるんですか?」「もちろん、大丈夫です」

 なんて、振り返ってみれば大変失礼なやりとりにも、さわやかな笑顔で応えていただきました。

 そして、ちょうど今から2年前にこの連載はスタートしました。

 関西のユニークな会社の話がまとまっている連載というのは、あまりありません。何より、テレビで一度取り上げているのですから、その面白さは折り紙つきでした。

 途中から「何かもう一味、加えましょう」ということで、頭を絞って追加したのが、上泉さんが何を食べているのかのエピソードです。人気アナウンサーですから、「さぞかし高くて美味しいものをエンジョイしているに違いない」という予想は見事に裏切られ、安くてうまくてボリュームたっぷりの店が続いて妙に安心したりしました。大阪出張の度に紹介された店をのぞいてみたいと思うのですが、実は、まだ1店しか行けておりません。これからの宿題にいたします。

 テレビ番組とウェブ連載、関西と東京というギャップがよかったのか、ほぼ毎回、上位に食い込む人気連載となりました。これまで、この連載をお読みいただきました皆様、ありがとうございました。また、毎日、テレビやラジオにお忙しい中、執筆頂きました上泉さん、そしてサポートして下さったMBSの皆様に改めて御礼申し上げます。

 何度もお知らせしておりますが、この連載を再編集した書籍『儲かりまっか?の経営道』も絶賛販売しております。

(日経BP総研 中小企業経営研究所長 伊藤暢人)