「海外のワイナリーでは試飲がいちばん美味しいんです。せっかくなので、お客様にも本来の味を楽しんでほしいんです」
ワンコインで、フレッシュなものが飲めるとなると、筆者はどこまで飲んでしまうか怖いくらいですが、このワインはお客様にも大人気だそうです。ワイナリーでないと、この味は楽しめませんもんね。
【メソッド2】( 瓶詰め )をやめることで( 強み )が増えた
続いてメソッド3です。
【メソッド3】店ごとに特徴を変え(???)を開拓
さらに、藤丸さんは、お客さんとワインの接点を増やすためにテイスティングバーや駅ナカのお店、居酒屋にフランス料理店まで様々なタイプの飲食店を展開しています。
ワインの選び方がよくわからない、という人におすすめなのが、ショップでちょい飲みができるテイスティングバー。2000本のワインの中から、自分にあった1本を選んでくれます。
枚方市駅前の商業施設には、買い物帰りに立ち寄りやすく、ワイン初心者も気軽に入ることができる広々とした食堂を展開しています。
ワインの消費量が2倍になれば、会話も2倍に?
また、レストランでは、ワインと料理のマリアージュを楽しみたいものです。ちゃんと組み合わせができると、よりワインが深く楽しめるのは、ご承知の通り。お店では、スタッフが説明してくれるほかにも、ワインリストに相性のいい料理を提示することで、お客さんが選びやすい工夫をしているんです。
「ワインは会話を生み出すものなんです。ワインの消費量が2倍増えれば、会話も2倍増えると本気で思っています」と話す藤丸さん。その思いはお店のさまざまな形態にも表れていました。
【メソッド3】店ごとに特徴を変え( 新たなファン )を開拓
最後にメソッド4を見てみましょう。
【メソッド4】ワイン文化を育む(???)体験
大阪のど真ん中に日本初のアーバンワイナリーを設け、成功させたフジマル醸造所。そんなフジマル醸造所が ワイナリーで開催している予約殺到の大人気イベントがあります。

といっても、参加できるのは子どもだけなのですが、それは、毎年ぶどうを収穫する夏休みに開催する「ワインの手搾り体験」です。これもワインを身近に感じてもらうためのものですが、予約殺到で抽選になるほど大人気で、搾った果汁は醸造してワイン完成後に子どもたちにプレゼントします。ラベルも自分たちの手作りです。
「今の小学生は将来のお客様です。近くにワイナリーがあって、しかも子どもの頃にワイン造りを手伝ったことがある。身近で、当たり前のものになってほしいんです」
完成したボトルを持つ子どもたちの笑顔を見ていると、その思いは必ず十数年後必ず伝わると感じます。
【メソッド4】ワイン文化を育む( 手搾り )体験
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