関西ローカルながら、不思議な人気を持つテレビ番組「~オトナ度ちょい増しTV~おとな会」。
そこでは、独自の手法で成功した会社などが取り上げられています。関西ならではの着眼点、ど根性、そしてユーモア、そのエッセンスを伝えていきます。

 第41回は、大阪の市内で醸造する都市型ワイナリー「島之内フジマル醸造所」の挑戦をお送りします(前回の記事はこちらをご覧ください)。

 こんにちは。大阪はMBS(毎日放送)のアナウンサー上泉雄一です。私は今「~オトナ度ちょい増しTV~おとな会」(水曜深夜0時59分から放送・関西ローカル)という番組の司会をしております。

 大阪にお越しの際に、ぜひ訪れていただきたい蕎麦屋さんがあります。それは、大阪・梅田にある「瓢亭(ひょうてい)」。お店の場所は、かの近松門左衛門の名作「曽根崎心中」の舞台となった露天神社(通称・お初天神)のすぐそばだけに、梅田のど真ん中にありながら、一本路地を入るだけで、ひっそりと昔ながらの雰囲気を感じさせる場所にあります。店構えはもちろん、内装も雰囲気そのままで、趣きたっぷりに美味しい蕎麦を味わっていただけます。

 お店に訪れていただいたら、是非とも召し上がっていただきたいのが暖簾にも書かれている「名物 夕霧そば」。

たまには少しおとなのお蕎麦はいかがでしょうか?
たまには少しおとなのお蕎麦はいかがでしょうか?

 そば粉と柚子の皮を細かくおろしたものが練り込まれたお蕎麦は、ほんのりと柚子の香りを楽しみながら、もちろん、蕎麦本来の旨みを引き立ててくれるように味わえます。白くピカピカに輝く蕎麦は、見た目からも華やか。甘みのあるツユにぽとりと落としてある卵と絡めながら蕎麦を食していると、お店の雰囲気に包まれて、少しタイムスリップしたかのようです。近松門左衛門の作品にも登場する「夕霧太夫」にちなみ名づけられた夕霧そばは、そのはかない命のように名残惜しく朱塗りの蒸篭から姿を消してゆきます。

 大阪では大阪なりの、コテコテのお料理ももちろんおススメですが、たまには、少し「おとな」な食事を楽しんでみるのもいかがでしょうか?

駅から徒歩1分のワイナリー

 皆様、ワインはお好きですか? 筆者もワインはよく飲みますが、正直そこまで詳しい知識はなく、お店の方と自身の財布と相談(これ大事!)しながら、お料理に合わせて注文しています。しかし、最近は「甲州ワイン」や「十勝ワイン」という日本ワインを勧められる機会も増えてきました。読者の皆様も、「日本ワイン」が世界でも注目されているというお話は、よくご存知のことと思います。

 そんな中、大阪にも最近注目されているワイナリーがあるのをご存知ですか?

 それが、ミナミに近い大阪のど真ん中、松屋町駅から徒歩1分のところにある「島之内フジマル醸造所」です。

「島之内フジマル醸造所」DATA<br /> ・創業     2006年<br /> ・年商     13億円<br /> ・社員数    正社員45名 パート20名
「島之内フジマル醸造所」DATA
・創業     2006年
・年商     13億円
・社員数    正社員45名 パート20名

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