さらに、このオリーブ葉を、すりつぶした銚子産のマイワシにたっぷり混ぜたえさで育てているのがなんとハマチ。その名もオリーブハマチです。オリーブの葉に含まれるオレウロペインというポリフェノールの一種はなんとお茶の30倍と言われます。こちらが作用し、ハマチの身の劣化を抑え、さっぱりしていて食べやすいと評判で、大阪の百貨店など日本全国へ出荷されています。

 あらためて、最後の最後まで無駄なく素材を使いきり、そして活かす日本の技術は素晴らしいものがありますよね!

【メソッド3】( 官能評価 )を取り入れ世界で認められるオイルに

 では、ここで「小豆島オリーブ」のメソッドをまとめてみましょう。

【小豆島オリーブの「世界レベル」メソッド】
【メソッド1】( 手摘み )による丁寧な選別で高品質を実現
【メソッド2】( 小型採油機 )の導入で農家が切磋琢磨
【メソッド3】( 官能評価 )を取り入れ世界で認められるオイルに

 毎回番組では、取材の最後に、「おとなフィロソフィ」と名づけて、経営者やリーダーに企業理念や経営哲学を端的に語ってもらっています。

毎日の努力で世界レベルに

 小豆島のオリーブオイルを、世界レベルへ引き上げたわけは、それぞれの生産者たちが、日々重ねている「努力」。そして、そんな生産者に寄り添う小豆オリーブ研究所・柴田さんに「おとなフィロソフィ」を伺いました。

「今は日本一だと思っていますが、トップランナーとして追いつかれないように走り続けていかなければいけないと考えています」

収穫されたてのオリーブ
収穫されたてのオリーブ

 徹底的に品質にこだわり続けたことで手にした「日本一」の称号。しかし、ここに来るまでには、相当の苦労も同時にありました。小豆島のオリーブオイルは、海外産に比べるとお値段は決して安くありませんが、消費者はその品質を求め、またそれを裏切らないからこそ、その称号は輝き続けています。

 我々の番組「おとな会」はまだ始まって3年目。まだまだ新参者です。先を走る番組は数多くありますが、どの番組も品質を追求し真摯な努力をされています。トップを走る番組がそんな努力をされているのですから、後ろからそれを追う我々は、更に努力と工夫を重ね、自分を高めなければならないと自身を改めて戒める筆者でした。

(この記事は「~オトナ度ちょい増しTV~おとな会」2016年11月2日分の放送を元に構成しました。編集:日経トップリーダー

25年ぶりにセントラル・リーグで優勝した広島東洋カープ。長きにわたった不振のトンネルを抜け、なぜ復活できたのでしょうか。その間、勝っても負けてもファンはこの球団を応援し続けました。なぜカープはこんなにも愛されるのでしょうか。日経BP社では、松田元・カープオーナーへのロングインタビューを基に、その舞台裏を探る『広島カープがしぶとく愛される理由』を発売しました。

<主な内容>
  • これからも、カープの強さは続くのか?
  • 「(日本シリーズに)負けて良かった」と言うファンの真意
  • 球団の歴史から見る、「カープ愛」の源泉
  • 勝った翌日に記念Tシャツを売りたくて自社工場を作りました
    ヒット連発! カープグッズのつくり方
  • 主役は選手ではなく「お客さん」
    「また来よう」と思わせるマツダスタジアムの魅力
  • 江夏、津田、黒田、新井、野村……カープの男気たち
  • 原石を選ぶスカウトの選球眼
  • スポーツジャーナリスト 安倍昌彦氏(寄稿)
  • カープをもっと好きになる厳選グッズ、書籍 ほか
まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。