毎回番組では、取材の最後に「おとなフィロソフィ」と名づけて、経営者やリーダーに企業理念や経営哲学を端的に語ってもらっています。

 誰にも理解されなかった宅配ロッカーの可能性を信じ続け、今や国からも認められた「フルタイムシステム」のおとなフィロソフィとは?

常にお客さんの声を大事にしてきた

 「お客さんの声です。それがなかったら今がありません。常にお客さんの声を大事にして求められるものを届けるだけです」

 世界初となった宅配ロッカーの前に立ちはだかった省令という大きなカベさえ、持ち前のバイタリティーで打ち破った原社長。そこには、「宅配ロッカーの便利さを皆さんに知っていただきたい!」という大きな思いがありました。

24時間の管理体制が顧客の声を聞くことにつながった

 さらに、ネット通販の拡大という流れが背中を押してくれました。

 その根本には、なにわの経営者の情熱と優しさがあったからこそ生まれた流れであるとの思いを感じてなりません。

 (この記事は「~オトナ度ちょい増しTV~おとな会」2017年9月20日分の放送を元に構成しました。文中の数値は放送時のものです。編集:日経BP総研 中小企業経営研究所

 宅配業界が頭を痛めているのが、再配達です。再配達を減らして配達効率を引き上げることができれば、運転手不足の解消につながると期待されています。そのために大きな役割を期待されている宅配ロッカーは、マンションなどの集合住宅では不可欠な設備となりつつあります。

 今や、景気拡大は中小企業にまで広がってきています。大同生命が全国の中小企業経営者4159人に聞いた景況感は、2017年12月に前月比1.7ポイント改善して0.2となりました。この指数がプラスとなったのは、15年10月の調査開始以来、初めてのことです。さらに、1年後の景況感は8.0で、将来の業績拡大を期待する声も強まっています(「大同サーベイ」平成29年12月度調査より)。

 一方で、この調査では2018年に注力したい経営課題として、「人材確保(39%)」「人材育成(39%)」の2点が同率で1位に掲げられています。景況感はよいものの人材の確保や育成に頭を痛めている経営者が多いことが浮かび上がっています。

 フルタイムシステムのロッカーも、人材不足への対応が追い風になっています。いま話題のRPA(ロボットによる業務自動化)などだけでなく、様々な分野でこうしたニーズが強まっていくはずです。そこにチャンスを見いだすことができれば、新しい事業を生み出すことにもつながります。

 人手不足をいかに乗り越えていくか。日経BP総研 中小企業経営研究所は人材教育、採用、生産性向上そして新規事業開発など様々な点から中小企業経営を応援していきます。詳しくはこちらをご覧ください。