ジャパネットたかたの創業者、髙田明氏が600年の時を超えて出会った盟友が世阿弥。能を大成した世阿弥の名言「初心忘るべからず」「秘すれば花」などを髙田流に読み解き、現代人に役立つエッセンスを紹介する。
シリーズ
髙田明と読む世阿弥

完結
6回
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髙田明「自分の後ろ姿を見ることはできない」
世阿弥は「離見の見」という言葉で、客観的に俯瞰して全体を見ることの大切さを説いている。長年、テレビ通販番組のMC(語り手)を務めてきた高田明氏が自らの経験を交えながら、その難しさを語る
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悩みの99%は悩んでもどうにもならないこと
「人生は山あり谷あり。男時は果敢に攻め、女時はじっと耐えしのび、やがて来る男時に飛躍するための英気を養うこと」。ジャパネットたかたの創業者、髙田明氏は世阿弥のこの言葉通り、ピンチをチャンスに変えてきた。
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髙田明「30分番組で1億円を売り上げた工夫」
「紹介方法の切り口を少し変えるだけで、商品の売り上げが大きく伸びることがあった」とジャパネットたかたの創業者、髙田明氏は指摘する。既存のものに何かを足したり、アレンジしたりするだけでも案外、大きな変化が生まれるという。
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髙田明「若さゆえの脚光を勘違いしていないか」
世阿弥は『風姿花伝』に「すぐに過ぎてしまう若さの魅力、一時的な人気を実力と勘違いすると本物から遠ざかる」と書き残している。この落とし穴にはまらないよう、高田氏はどんなときも「自己更新」を心に留めているという。
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髙田明「すべての独創は模倣から始まる」
ジャパネットたかたの新人MCは、先輩を手本に売れたときの話し方の完全コピーから始めるという。まずは一挙手一投足まで徹底的にまねることが肝要だが、いつまでも表面的なことをなぞるにとどまっていたら成長しない。世阿弥の物まねの…
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ジャパネットで高田明氏が極めた「2秒の間」
ジャパネットたかたの創業者、髙田明氏は「間」の重要性を強調する。テレビ通販番組で商品紹介をするとき、2、3秒、わずかとも思える間があるかないかで商品の売れ行きに大きな差が生まれたという。
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全8回