太陽光発電設備でもそうですが、節税資産への投資はリスクを低減し、リターンを上げることをバランスよく行う必要があります。

リスク・リターン管理が最も重要

 4年償却不動産のリターンを上げる方法の最たるものは、建物割合が多い物件を購入することです。建物の割合が60%ではなく、80%の物件であれば、減価償却費をさらに大きくすることができます。

 60%では単年度の利回りが節税効果を含めて10%ぐらいになります。これが80%だと償却額が増えるので14%ぐらいまで上げることができます。つまり建物割合が多い物件を選んだほうがいいということになります。

 半面、海外不動産投資のリスクとしては、為替リスク、売却価格下落リスク、ローンのリスクなどがあります。

 ただ、海外へ持っていったお金を日本に送金することを考えなければ、為替リスクは考えなくてよくなります。むしろドルのまま持っていて、円建て資産とドル建て資産で分散しておけば、長期的な日本円の下落リスクのヘッジにもなります。私たちのお客さんの中には、ご子息の留学資金や旅行資金に使われる方も多いです。

 このように、様々な使い方がある不動産投資なのですが、本コラムで伝えられる内容には限りがあります。詳しくは拙著『経営者の手取り収入を3倍にする不動産戦略』(日経BP社)をご参照ください。随時セミナーも開催しています。

 大切なのは選択肢を増やしておくことだと考えます。知っているか知らないかで大きく変わってしまうのが不動産です。個人は人生の、法人は経営の選択肢を常に多く持ち、的確に判断してもらいたいものです。

経営課題の解決に役立つ、不動産の活用法を満載

 本コラムの著者、沖有人氏の最新刊『経営者の手取り収入を3倍にする不動産戦略』を発刊しました。これからの不動産を取り巻くメガトレンドを踏まえつつ、不動産固有の特徴や、それを生かした経営課題の解決法をやさしく解説しています。多額の減価償却の使い方、タワーマンション節税、相続税評価の下げ方、役員報酬の上げ方、そして手取り収入を増やすタックスマネジメントまで、著者が実績を上げている具体的な手法をまとめました。詳しくはこちらまで。

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