球場のすぐそばの線路を走る新幹線からは約11秒間、グラウンドを見ることができる。レフトの後方には、入場料を支払わなくても試合を見られる「ただ見エリア」を設けた。試合のない日には、コンコースを無料開放することがある。名実ともに開放的な球場にすることで、野球にそれほど興味がない人も「一度くらいは球場に行ってみようか」と足を運ぶことを期待してのことだ。

入場料収入は2倍以上に

 狙いは的中し、オープンした2009年の観客動員数は187万人を超え、100万人前後に低迷していた旧市民球場時代に比べ、飛躍的に増えた。その後も150万人を下回ることなく、15年には200万人を突破した。16年には過去最高の215万7331人を記録し、旧市民球場時代には20億円台だった入場料収入は、2倍以上の50億円を超えると見られている。

観客動員数の増加が業績と順位を浮上させた
観客動員数の増加が業績と順位を浮上させた
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(次回はオリジナルグッズの開発についてまとめます。文:片瀬京子、この記事は「日経トップリーダー」2016年12月号を基に再編集しました)

25年ぶりにセントラル・リーグで優勝した広島東洋カープ。長きにわたった不振のトンネルを抜け、なぜ復活できたのでしょうか。その間、勝っても負けてもファンはこの球団を応援し続けました。なぜカープはこんなにも愛されるのでしょうか。日経BP社では、松田元・カープオーナーへのロングインタビューを基に、その舞台裏を探る『広島カープがしぶとく愛される理由』を発売しました。

<主な内容>
  • これからも、カープの強さは続くのか?
  • 「(日本シリーズに)負けて良かった」と言うファンの真意
  • 球団の歴史から見る、「カープ愛」の源泉
  • 勝った翌日に記念Tシャツを売りたくて自社工場を作りました
    ヒット連発! カープグッズのつくり方
  • 主役は選手ではなく「お客さん」
    「また来よう」と思わせるマツダスタジアムの魅力
  • 江夏、津田、黒田、新井、野村……カープの男気たち
  • 原石を選ぶスカウトの選球眼
  • スポーツジャーナリスト 安倍昌彦氏(寄稿)
  • カープをもっと好きになる厳選グッズ、書籍 ほか
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