広告管理システムの違いで成約率は変わらない

 クライアントがちゃんと広告管理画面を見ていたとしても、広告代理店が不正を行うケースもあるので、注意が必要だ。例えば、広告代理店の報告に書かれた成約率が自社のデータより1.1倍多いことにクライアントの担当者が気づいたとき、クライアントはこういうだろう。

 「○○さん、御社からもらったデータとウチのデータ、成約率が10%ぐらい違うんですけど?」

 こう聞かれたとき、多くの広告マンはこう答える。

 「●●さん、それは仕方ないです。●●さんがご覧になっているのは御社のシステムの管理画面ですよね? 当社が報告用に採用しているWEB効果計測ツールとはシステム、仕様が違うので、成約率も変わってしまうのです

 計測のツールが違えば、システムやタグ、サーバーが違うので数値が異なるのは仕方がないという説明だ。この話を聞いた多くのクライアントの担当者は何というか?

 悲しいことに、「そうなんですね、そんなもんなんですね」と言って、納得することが多い。この納得がおかしい! 絶対におかしい!!

 自分たちの大事なお金をつかって宣伝しているのに、広告マンの説明だけで納得するのは甘いとしかいえない。私がクライアントだったら絶対にこう言う。

 「では、そのWEBツールの技術担当者を呼んでください。ウチのWEBシステム担当者も呼んで原因を明確化させましょう!」

 実は私も昔、報告していたデータとクライアントの基幹システムのデータが異なるという事態が発生したことがある。その時、私はどうしたのか? 私は自分たちが使っていた計測ツールの技術担当者と、クライアントの基幹システムを作っていた会社の技術担当者、さらにクライアントのネット広告担当者を一同に集めて、何が原因であるのかを膝を詰めて協議した。システム畑の担当者の話なので「すべてを理解できたか?」と聞かれれば答えは「NO」。大まかな部分の理解は一緒に仕事をしていた後輩に委ねた。しかし、この打ち合わせによってクライアント側の基幹システムの設定が問題であるということが分かり、問題点を修繕、無事解決できたのだ!