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さあ、忘年会だ!(写真=PIXTA)

 早いものでもう師走、年の瀬ですね。忘年会やら謝恩会、慰労会など、外で飲食をする機会も増える時期になりました。一年の憂さを酒で流し、きたるべき新しい年も実り多かれと願って英気を涵養(かんよう)する、まことに結構なことと思います。…と、こう書けば勘のいい方はお気づきですね、「ああ、また小山の『飲み会の勧め』が始まった」と。

 そうなんです。季節柄に勢いを得て、本稿では懲りもせずにまた飲み会をお勧めさせていただきます。ただし今回は、いつもとはちょっと切り口を変えたお話をします。

 本題に入る前にひとつお断りをしておきます。私が「(部下との)飲み会を持ちなさい」というと、しばしば「俺は下戸なのに」という反論がある。ご事情はよくわかるのですが、私が飲み会を勧めるのはそれが一番単純で手っ取り早いからです。別に飲み会でなくとも、普通の食事会でもいいしカラオケ大会でもかまわない。なんでもいいからとにかく、仕事を離れた親睦会の類を部下とたくさん持つこと。これが大切です。

 私は、経営者・管理職の皆さんに「業績を伸ばしたければ、部下と酒席を持ってコミュニケーションの円滑化に努めなさい」と勧めています。特に管理職に対しては熱心にいいますね。「管理職は、仕事の管理だけしていればいいというものではありませんよ」と。しかし、部下との飲み会に積極的な人は決して多くはありません。たいていは「忙しくてそれどころではない」と、つれない返事が戻ってくるばかりです。これはいかにも残念なことです。

 部下との飲み会を持たない理由を、こんなふうに説明する人もいます。いわく、「飲み会を持ちたくとも、当の部下自身が参加したがらないのだ」と。これは一見もっともらしく思えます。しかし飲み会を持たない理由を部下の責に帰している点で、むしろいっそう悪質といわざるを得ません。本来、飲み会は楽しいものです。にもかかわらず部下が出席を厭うのは、あなたが部下に嫌われていることに他なりません。

中小企業の職場は「サークルの部室」

 部下はなぜ飲み会を厭うのか。考え得る理由として一番大きいのは、それが「飲み会」の名を借りたお説教大会になりがちだからでしょう。

 管理職が延々と説教をし、部下は黙ってそれを聞いている(正確には「聞いているふりをしている」ですが)。酒場ではよくある光景です。叱っている本人は気分がいいのかもしれませんが、そういう一方通行的なコミュニケーションは傍から見ていてもあまり気持ちのいいものではありません。職務中ならばいざしらず、酒席でやるようなことではないのは明白です。