お客様の嗜好は常に変化している。(写真:PIXTA)

お客様に三日会わざれば刮目して見よ

 前回の当連載で私は、「自社がなすべきことはお客様に訊け」という内容について話しました。今回はそれを補足する話をします。

 業績が低迷している会社を精査すると、1つの共通点があることに気づきます。過去の成功体験を引きずっていて、ビジネスのあり方をほとんど変えていないことです。「過去、これでうまく行ったんだから、これからもうまくいくはずだ」と、なんの根拠もなく思い込んでいる。これでは移り気なお客様の心はつかめません。

 「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」という言葉(三国志の呉の武将・呂蒙の言葉)があります。刮目とは、目をこすって良く見ること。人は3日も会わないでいると、その間に見違えるように成長していることがあるという意味です。中国の故事に由来するもので、以前会った時の印象で「この人はこういう人だ」と決めつけることを戒めています。

 このことは、お客様に接する際にもそのまま同じことがいえます。あなたも3日前のお客様と今日のお客様は別人と捉えるようにしてください。