新入社員に「教える」ことで先輩社員も育つ。(写真:PIXTA)

新入社員が入ってくると部下は張り切る

 四月といえば新入社員の季節。わが社も今年は20名を越える新人を迎えました。毎年の恒例行事ではありますが、学校を卒業したての若い人が入ってくるというのは独特な華やかな感じがあって、なんともいいものですね。職場が浮き足だつというか、雰囲気が明るくなるというか。

 これは意外に大切なことです。社員の満足は、職場の明るさ、雰囲気の良さに由来するところがとても大きいからです。管理職は、部下の満足度については常に細心の注意を払っておくべきです。社員が現状に満足しなければ、お客様満足向上のための努力などできるはずもなく、お客様満足が向上しなければ業績は決して伸びません。

 話を戻せば、部下にとっては、後輩ができるのはとても嬉しいことです。若々しいし、初々しいし、素直だし、謙虚だし。そしてなにより、当面の間は自分の出世競争のライバルになることはありません。安心して与することができます。

 新入社員が入ってくると、よほどひねくれた部下でないかぎりはこんなふうに考えます。「なんとかしてこの新人に、先輩としての威厳と貫録を見せつけてやりたいものだ」。さあ、新入社員に「できる先輩」と思わせるにはどうしたらいいのですか? そう、仕事を一所懸命にやって成果を出すしかありませんね。つまりここで、部下のマインドセットが切り替わるのです。

 あなたも部下に対しては、日ごろから口を酸っぱくして、きちんと仕事をしなさい、しっかり成果を出しなさいといっているでしょう。しかし、そんな言葉は柳に風と受け流し、決してやらないのが普通の部下というものです(そうですよね?)。そんな怠け者も新入社員が入ってくることで大きく変わる。