仕事を終える時間を決めておく

 もうひとつは仕事を始める時間と終える時間を決めておくことです。この仕事は週明けまで。あの仕事は×日の×時までと、きちんと明確にしておいてください。あなたは「どうして俺の部下はいつまでもだらだらと仕事をしてしまうのか」と、苛立たしく思ったことがおありでしょう。なぜ部下はそうなのか。あなたは仕事を始める時間は決めましたが、終わる時間を決めていなかったからです。

 逆にいえば、部下があらかじめ決めておいた時間を過ぎても仕事を到底完遂できないことがチェックで判明したら、あなたははっきりと「それはもう止めろ」と指示をする。こういうことができる管理職は意外に少数です。「この仕事は完遂するまでやる」。これは言葉だけ見ると素晴らしいですが、実はそれこそが一番効率を下げ、質も落とす考えかたです。私の見るところ、真面目で熱心な管理職ほどそういう傾向がありますので、あなたは是非とも気をつけてください。「完遂するまでやる」なんてことは不可能に近いです。

チェックとは贔屓である

 チェックは日単位で行なってください。それが無理ならせめて週単位です。チェックの過程であなたは「Aくんは予定より遅れているな」とか「Bくんは最近パフォーマンスが落ちているようだな」などと気づくはずです。即座に的確なアドバイスを与え、あるいは惜しみなくサポートしてください。あなたは部下のために、常に陰に日なたにと力になってやらなくてはいけません。

 チェックは、部下にとっては気の重い、嫌なものでしょう。そんな意を汲んでついおざなりにしてしまう管理職も少なくないと思います。しかしそれをやるからこそ、部下は業績があがり、昇進・昇給という果実を手にすることができるのです。言い換えれば、チェックを行なうことは、むしろ部下を贔屓することなのです。あなたはそのことをしっかりと部下に教えてください。「このチェックは自分のためになることなのだ」。そう部下に思わせることができたら、あなたの「勝ち」です。

(構成:諏訪 弘)

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