やるべき仕事さえキチンとしてくれれば、部下の心の中など問う必要はない。(写真:PIXTA)

部下は仕事を怠けるのが当たり前

 管理職に求められていることはなにか。過去の当連載(2017年1月11日配信「『部下を辞めさせない』管理職が評価される時代」など)で私は「部下を育てる」「そしてその部下をなるべく辞めさせないようにする」などと述べました。もっとも、これはいってみれば枝葉の話であって、本質的なこととして管理職に求められているものは1にも2にも「数字」です。

 業績を伸ばす。利益を挙げて会社の存続に貢献する。それがあなたに課せられた最重要の義務です。部下を育てるのも、部下を辞めさせないようにするのも、最終的には「数字」につながる話です。とはいえこの義務はそう簡単に果たせるものではないことは、あなたもよくご存知のはずです。

 なぜ「簡単には果たせるものではない」のか。最大の原因は、これまた「部下」でしょう。数字を稼ごうとすれば、部下を采配し業務に取り組ませることが不可欠ですが、当の彼らはおおむね仕事は嫌いで、ことあらば怠けようとする生き物です。これが障壁となってしまう。まったく困ったものですが、しかし今日ここで本稿をお読みになったからには、あなた自身が心を入れ替えてください。「怠けるのが部下というものなのだから、嘆いてもしかたがない」と。

 この前提に立てば、管理職のあなたがやるべきことはひとつ。すなわち、仕事嫌いの部下をなんとしても盛り立て、そして駆り立てていくことです。

 ただし、ただ口うるさく指示をしただけで、それで部下がいうことを聞いてくれるなどと甘いことを考えてはいけません。なにしろ部下たちはさぼることにかけては海千山千の手だれ揃い。そんな強者を相手にするからには、それなりの心得やテクニックも必要になります。以下、解説していきましょう。