「こうしたらいいんじゃないか」「こうするとうまくいくのでは」……そんな感じで、テキトーな仮説に基づき、まずは行動する。(写真:alphaspirit/123RF)

考えるより先に行動しないと環境変化についていけない

 時々刻々と変化する経営環境をにらみ、最善手を打つ。リーダーには不可欠の資質です。これはだれしも異論のないところでしょう。

 しかし慎重なあなたは、同時にこうも考えます。小山は「最善手」と簡単にいうが、そもそも最善手を見つけだすにはどうしたらいいの? と。

 お気持ちはよくわかります。実際にこれは多くの経営者・管理職も頭を悩ます問題で、だから私もしばしば質問されます。「いったい小山さんはどのようにして経営判断をくだしているのですか」。私の答はいつも決まっています。「いわゆる“思いつき”です」。これは必ずしも質問者の求める答ではないのだろうと申し訳なく思いますが、事実としてそうなのです。

 「思いつき」ですから、根拠はほとんどありません。「こうしたらいいんじゃないか」「こうするとうまくいくのでは」。そんな感じで、有り体にいえばテキトーにやっている。わが武蔵野は2018年現在で年商70億円になんなんとする、中小企業としてはそこそこの規模にまで成長しましたが、いまも(基本的には)私の思いつきで方針が決まり、組織が動いています。

 そんなことでいいのか、とあなたはいうでしょう。いいのです。というより、こと中堅・中小企業においては「思いつき」でやっていく以外に方法はありません。そして、その結果を検証して、修正していくのです。

「思いつきで行動していい」とは言っても

 熟考せずに行動すればもちろん過ちもあります。しかしそれは「行動しながら」直していけばいい。安心してください。あなたは経営者として、はたまた管理職などとして、今日まで相応の経験を積んでいます。思いつきで行動したとしても大きく間違うことはありません。長考は、判断の正しさを保証しません。このことをよく覚えておいてください。