シリーズ
小山昇の「こころ豊かで安全な経営とは何か」

完結
45回
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過去はすべて善である
他人と過去は変えられない。しかし自分と未来は変えられる。いま、わが社がおおむねうまくいっているのは、過去の失敗を教訓として怠らず学び、小さな改善を大量に重ねてきたからです。
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忘年会のシーズンに贈る「小山流・飲み会の勧め」
早いものでもう師走、年の瀬ですね。忘年会やら謝恩会、慰労会など、外で飲食をする機会も増える時期になりました。一年の憂さを酒で流し、きたるべき新しい年も実り多かれと願って英気を涵養する、まことに結構なことと思います。
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部下にはしっかり恩を売ろう
あなたはある日、ふとこう気づきます。「自分は部下からはあまり尊敬されていないようだ。いつもこんなに目をかけてやっているのに」と。しかしこれは、部下が鈍いとか恩知らずだとかいう筋のものではありません。あなたが悪いのです。
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「売ろう」「売りたい」は、お客様には関係がない
広報や販促は、ややもすればそれ自体が目的化しやすいもの。ここはよく考えてみましょう。本当に大切なのは「売ろう」とすることではなく、実際に「売る」こと、そして利益を挙げ、もって経営の安定に資することです。
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部下に「××をしなさい」といってはいけない
本稿をお読みのあなたにはきっと、箸にも棒にもかからない部下がいるのではないですか。頑張ろう、とか、社会人として成長しよう、という気もない。だから成績も芳しくない。もちろん上長の言うことなど聞こうともしない。ではどういうと…
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中小企業は、局地戦で大企業に勝つ
私の記事をお読みの皆さんは、まず大部分が中堅・中小企業の管理職でしょう。資金も人的リソースも充分でなく、毎日ぎりぎりの勝負。そんな状況で闇雲にサービス内容を拡大すればどうなるか。よほど幸運でない限り、自社に致命傷を与えま…
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「生き残る」会社は常に変わり続けている
施策を打つのは大切なことですが、実はそれ以上に大切なことがあります。他ならぬ管理職自身の意識改革です。『世の中には「これが正しい」「これでいい」はあり得ない』としっかり弁(わきま)えておく。生き残るためには、これが不可欠…
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部下は信じていい。でも部下の仕事は信用するな
お客様のご要望に対するスピード対応は、満足度が大きく引き上げます。忘れてはならないのは「具体的な指示を確実に送ることができる」ことと「現場の担当者がその指示を確実に実行する」こととは別のもの、ということです。
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「訪問回数の法則」は、後ろ向きな客も動かす
女性が接待する飲食店の男性客は、よほど挙動不審でなければ、お店の女性からメールアドレスや電話番号を聞かれます。酔った男性客は鼻の下を長くしてうっかり教え、猛烈な営業に遭い再訪に追い込まれる…。これは、営業の王道を行く実践…
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小山昇・無手勝流の営業指南術
文字や数字で提供される情報だけが役立つわけではありません。むしろ本当に生きた情報は「情報の顔」をしていません。それでもあなたの目の前にはっきりと存在します。
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不測の天災に備えるBCPは、経営の要諦です
すでに皆さんもよくご承知のとおり、今月18日午前7時58分ころ、大阪府北部を震源とした大きな地震がありました。天災のような不測の事態に対してしっかり対策しておくのは、決して無意味なことではありません。
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売れなくてもキャンペーンは続ける必要がある
相応の人員とコストを割いてキャンペーンを実施し、それが即売り上げにつながるかというと「NO」です。投じたリソースに見合うだけの成果が得られているとはいえない。ですが、それはそれでいいのです。
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心を傷つけたら、「事を大きくし」スピード解決を
エリート企業であっても「絶対に」避けられない「クレーム」。先方はこちらの不手際で傷ついているのです。初動が遅れれば遅れるほど状況は悪くなります。
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新卒社員に「頑張らない」のすすめ
武蔵野は社員の心理状態を把握することにとても熱心な会社です。そうする理由は簡単です。社員が現状に満足していなければ、お客様満足のための努力もできるはずがないからです。
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新卒社員の皆さん、失敗は組織に対する貢献です
本年度、わが社が迎えた新卒社員は26人。過去最大の数です。超売り手市場・超人材難の時代に、一介の中小企業がよくもこれだけ採用することができたなあ、と感慨もひとしおです。
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今いるメンバーが最善かつ最高である
わが社の管理職が、使えない部下の異動を願い出てくるたびに、「あなたが変わりなさい」「××くんが“使えない”のはとっくにわかってる。それを“使える”ようにするのが君の仕事だろ」と叱ってきた。しかし、最近は異動させるケースも…
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「現状維持」は破滅に続く道
自分が経営する企業の商圏(都内)では、5年で2割以上もの既存住民が入れ替わりでいなくなる。つまり、地域密着型の経営をしている企業なら、2割以上の常連客を失う可能性が高い。ゆえにどれほど顧客本位の経営をしていても、新規顧客…
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中堅・中小企業は「思いつき」で動くのが正しい
「こうしたらいいんじゃないか」「こうするとうまくいくのでは」……そんな感じで、テキトーな仮説に基づいてまずは動く。そんなことでいいのか、とマジメなあなたは言うでしょう。いいのです。というより、中堅・中小企業ではそれ以外に…
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「仕事」の管理をするから管理職
管理職が徹底すべきは「人」ではなく「仕事」の管理だ。そして、筆者が経営するような中小企業で、仕事をきちんと管理しようと思ったら、低レベルで凡庸なことから徹底させることが不可欠となる。
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ほめ道:「ほめ」と「おだて」は似て非なるもの
「部下をほめなさい」。そう口を酸っぱくして指示し続けないと、管理職はすぐに「ほめ」の手を抜きます。きっと「俺の部下は使えない奴ばかりで、ほめるところなんて何もないよ」と思っている。しかし、それは心得違いもいいところです。
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全8回