「ビジネスに国境はない」という教えかもしれない

 その後、世の中が落ち着いた江戸時代に徳川家康が七福神には「七福」があり、人の道に必要だと説いたことから隅田川周辺で「七福神めぐり」が盛んにおこなわれるようになったそうです。このとき家康の求めに応じて狩野派の絵師が描いた絵が、現在の「七福神」の姿と「宝舟」であり、その後、定着したとされています。
 よって、今に伝わる七福神像は徳川家康が広めたものなのです。

 七福神には様々な説があり、日本最古の七福神にも多様なエピソードがあります。どれが真実なのかはわかりませんが、戦の世に商売繁盛や財運アップのご利益を求めた商人たちが、日本の恵比寿神だけでは落ち着かず、外国の神様を参拝するようになった気持ちはわかる気がします。

 もしかしたら七福神は「ビジネスに国境はない」と教えてくれているのかもしれませんね。

◆参考資料
「京都ゑびす神社」「建仁寺」公式サイト
「塵塚物語 (1980年) (教育社新書―原本現代訳)」
「七福神」各種資料