日本には最終処分場がない

 小泉純一郎氏は、総理大臣の時代は原発推進派だった。ところが、今は反対派に転じている。理由を尋ねると、2013年8月にフィンランドのオルキルオト島にある使用済み核燃料の最終処分場「オンカロ」を視察したことがきっかけだという。

 オンカロでは、地下400メートルに使用済み核燃料を長期保存する。ただ、これが無害化するのに10万年もの月日を要するという。だが、10万年という長い期間、地層が安定し続けるという保証はない。

 そもそも日本には、オンカロのような最終処分場がない。仮に長期保存できたとしても無害化には気の遠くなる年月が必要だ。小泉さんはこの話を聞いて、「原発は危険だ」と考え、原発反対を主張しだした。

 経産省は、3度ほどオンカロのような最終処分場を建設しようとしたが、どの都道府県も挙手しなかった。

 残る道は、再生エネルギーしかない。自民党は、この理屈は分かっているが、推し進めようというエネルギーのある人間がいない。そこが非常に残念だ。

AIで私の仕事はなくなりますか?』(講談社+α新書) 田原 総一朗著

 84歳になったジャーナリスト・田原総一朗が、人工知能=AIに挑む。

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