これまで米国は中国に対し、北朝鮮の核・ミサイル開発を抑制するためにもっと動くべきだと圧力をかけ続けてきた。しかし、中国があまり行動しないところを見て、どうも中国は本気で放棄させる気はないと分かってきた。

 トランプ大統領も、「もはや中国はあてにならない。中国に頼るのは諦めて、自分で手を下そうと思う」と発言している。

 米国が本気で武力行使をする段階の一つの目安としては、在韓米軍とその家族ら約30万人を移動させる時、つまり引き揚げを始めた時だと思う。最初の武力行使は、当然、ミサイルだ。

時間が経つほど、武力行使の可能性が高まる

 もし、米国が武力行使をすることになれば、これは安倍政権にとってはプラスに働くだろう。加計・森友問題が吹っ飛んでしまうからだ。

 ただ、実際に集団的自衛権を行使する可能性が現実味を帯びてきた時、世論は大きく割れる。そこで、安倍政権はどのような選択をするのか。

 日本は、米国から要求されれば、それに応じるだろう。2014年7月1日に集団的自衛権の行使を容認する閣議決定をしたのは、米国から強く要求されたからだった。

 トランプ大統領は、30日に「対話は解決策ではない」とツイッターで発言している。「対話」から「武力行使」の方針へと移りつつあることは間違いない。

 ただし、繰り返すが、日本政府は今のところ、米国の本音が分からずに困惑している。まずは9月9日に北朝鮮から何らかのアクションが起こるのか。その場合、米国はどう対応するのか。ここに注目したい。