昨日3日に発表された内閣改造はおおむね予想通りの展開だった。安倍晋三首相は内閣改造によって支持率を回復させたいと考えている。しかし、国民があっと驚くような「目玉人事」があったかといえば、全くなかった。

 小泉進次郞氏や石破茂氏など、注目を集める議員は入閣しなかった。ただし、総務相に野田聖子氏、外務相に河野太郎氏、防衛相に小野寺五典氏、文部科学相に林芳正氏を起用したことは、「お友だち内閣」から脱却しようとする安倍首相の意思が見える。

総務相として入閣した野田聖子氏(写真=ロイター/アフロ)

 野田氏は2015年、自民党総裁選への出馬を検討した。しかし、20人の推薦人を集めようとしたところ、執行部から「野田氏の支持をすれば、次の選挙では公認しない」という圧力がかかり、結局18人しか集められず、立候補できなかったという過去がある。

 そういう意味では、野田氏は安倍首相からかなり距離をとっている人物だ。その野田氏を入閣させたことは、安倍首相が本気で挙党態勢、あるいは「脱・お友だち内閣」をアピールしようとする意図が見える。

 野田氏のような人物が入閣したことで、従来より議論の広がりができるだろう。様々な意見が出るようになり、議論が発生しやすくなるということだ。安倍首相自身も、お友だち内閣に対する反省があるのではないだろうか。

 ただ、こうした起用も、党幹事長代行に萩生田光一官房副長官を充てたことで台無しだ。僕は何人もの自民党議員に取材したが、皆「理解できない」と語った。僕も全く理解できない。