オウム関連の事件は社会にさまざまな影響を与えた(写真:Gamma Rapho/アフロ)

 なぜ、多くの高学歴者がオウム真理教に入信し、麻原元代表に従い、事件を起こしたのか。ここは、まだ謎が解けていない。犯行の過程で「間違っている」と気付き、脱退する人がいてもいいはずだ。しかし、そういう人はいなかった。

社会に与えた影響が二つある

 オウム関連の事件を経て、世の中が大きく変わったところがある。一つは、こういった事件が起こったことで、警察が宗教集団への「遠慮」をなくしたことだろう。

 二つ目は、「宗教集団には怖い面がある」というイメージを社会に植え付けたことだ。元々、日本人の多くは、宗教というものに対して、「怖い」と感じることはあまりなかった。それが変わったところがある。

 オウム真理教には、まだ1400人もの信者がいるという。警察は相当監視を強めている。僕自身も彼らの今後の動向が気になる。

田原総一朗、猪瀬直樹著

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