朴槿恵大統領が罷免され、26日に検察が逮捕状を請求した 。そして5月9日には、大統領選挙が行われる。今のところ、「共に民主党」の文在寅氏がダントツで高い支持率を得ている。彼は、かつて盧武鉉大統領の側近として活躍していた人物だ。盧武鉉は、何度も平壌を訪れていて、「北寄り」と思えるような政策を取っていた。そのため、アメリカとの関係は芳しくなかったわけだが、文在寅氏も盧武鉉氏同様、北朝鮮に融和的な政策を取るのではないかと言われている。実際に、彼は「当選したら、平壌を訪れる」と言っている。

 さらに、こんな問題もある。文在寅氏は、「大統領に当選したら、日韓合意は見直しだ」と言っている。THAADについても、極めて曖昧な姿勢をとっている。

 そういった数々の問題を不安視したティラーソン氏は、韓国の大統領選挙前にTHAADを設置すると決めたというわけだ。

中国にとっても、金正恩は「困った存在」だった

 3月6日午前7時、北朝鮮がさらに4発のミサイルを発射し、いずれも日本に近い位置に落ちた。この4発のミサイルは、どうも在日米軍の基地を狙ったものではないかと言われている。そこで日本政府内でも、「日本も北朝鮮の対応策を講じるべきではないか」という声が上がり始めた。

 本当に在日米軍基地がミサイル攻撃を受けたら、日本はどうするのだろうか。

 もし、一度に複数のミサイルを撃たれてしまったら、今の日本が保有しているイージス艦では対応しきれない可能性があるという。僕の取材では今、与党内では、少なくとも2隻のイージス艦をアメリカから購入すべきではないかとの意見が出ている。

 北朝鮮は21日にもミサイルを発射し、失敗したと報じられた。僕は、3月中、あるいは4月早々にも、またミサイル実験が行われるのではないかと思う。

 ここでアメリカはどうするのか。

 2月27日、中国の外交トップである楊潔篪国務委員(副首相級)が訪米し、トランプ大統領をはじめ、トランプ政権の幹部たちと会った。情報通の間では、この目的は北朝鮮問題を話し合うためではないかと言われている。