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通常のスーパーよりも割高

 店内ではいたるところに「当天上架、只売一天(当日に陳列し、その日のみ販売)」のPOPが貼られ、「新鮮」を強調する売り場づくりとなっている。また、商品棚に貼られたQRコードをスマホでスキャンすることで商品情報なども確認でき、「安全」のアピールも万全だ。

 鮮魚コーナーでは活魚水槽が設置されており、魚、エビ、カニといった魚介類をその場で加工してくれる。店内で購入した食材を調理しその場で食べることもできる。フーマーは、スーパーマーケット中にレストランが併設されている「グローサラント」でもある。

 実際に注文して食べてみた。私が選んだのは「白貝」で、「辣炒白貝(白貝のピリ辛炒め)」に加工してもらった。アリペイと連動したフーマーのアプリを使って支払いを済ませたら、あとは待つだけ。でき上がったら電話が鳴り、音声で知らせてくれる。同時にアプリのポップアップとショートメッセージでも通知がくる。所定の場所に行き、レシートについたバーコードを専用機器で読み取るとチケットが出てくるので、それと引き換えに商品を受け取る。

 イートインスペースで飲み物が飲みたくなったら売り場から直接取ってきて、その場で決済して飲むことも可能だ。私は売り場にビールを取りに行った。ただし、冷えたビールが用意されておらず、残念な思いをした。

 味は美味しかったが、白貝が1kgで19.59元(約310円)だったのに対し、加工賃がキロ当たり40元(約640円)とかなり割高だった。ビールもいつも行くスーパーより高かった。コスト削減が今後の課題だろう。

白貝のピリ辛炒め。食材の値段と比較して加工費が割高だ

 支払いは店内に設置されているセルフレジでできる。しかし、専用アプリ経由での決済しかできず、現金が使えない。

 売り場を見ていると、すぐに調理できるように下処理がされ調味料も一緒に入っている料理キットが多いことに気付いた。「毎日の食事をデリバリーで済ませるのではなく家で作った料理も食べたい」が、「夫婦共働きで時間的に余裕がない」といった比較的若い世代の家庭を意識しているのだろう。

 このようにフーマーの店舗は「売り場」「物流センター」「レストラン」の3つの機能を備えている。