最近私が住む団地の徒歩圏内ではジムが急増し、現在は4店舗が乱立する。私も2年前から最寄りのジムに会員登録し日常的に通っているが、利用者数は増加傾向にあり、ピーク時には27台あるランニングマシーンがフル稼働する。筋トレ需要も高く、ムキムキに鍛え上げたトレーナーが指導したり、店内で輸入プロテインの販売をしたりしている。

 競争が激しいためジム側も顧客の取り込みに必死だ。独自性を出そうとプロのインストラクターを雇い、専用スタジオでヨガやフィットネスバイクといったエクササイズを毎日実施している。一時日本でブームとなった「ビリーズブートキャンプ」は今でも私のお気に入りだが、それによく似たコンバット系のエクササイズも人気だ。

モバイル決済の無人ジム

 スマートフォン(スマホ)によるモバイル決済が一般的となった中国では、フィットネスジムも無人化が進んでいる。

 北京マラソン直前の9月上旬、我が家のそばに無人ジムボックス「ミーパオ」が突如現れた。約2畳程度の大きさのボックスの中に、ランニングマシーンが一台設置してあり、24時間いつでも利用できる。デポジットで99元(約1600円)必要だが、料金は1分0.2元(約3.2円)とお手頃な値段設定だ。

今年の北京マラソンで自己最高記録を更新してゴール「鳥の巣」に到着した筆者
今年の北京マラソンで自己最高記録を更新してゴール「鳥の巣」に到着した筆者

 使用するにはスマホにアプリをダウンロードし、名前や性別、電話番号などの個人情報を登録する必要がある。18年9月現在では、中国の公民身分番号の登録が必要なため我々外国人は直接登録ができない。私の場合はカスタマーセンターに直接電話し対応してもらい、早速試してみた。

 使い方はシンプル。アプリを立ち上げるとトップページが地図となっており、GPSで現在地がわかるため、付近のジムボックスの使用状況や故障状況を確認できる。10分前からの事前予約が可能で、現在地から最寄りのボックスまでの距離、予測歩行時間を教えてくれる。ボックスに到着したらドアにプリントされているQRコードをスキャンし解錠すると、室内の電源が入りタイムカウントが始まる。運動を終えたらスマホで決済すれば完了。電源が自動でダウンし、ドアにロックがかかる。

 エアコンや空気清浄システムが備え付けられていて、運動に適した空間が保たれているという。しかし実際に使ってみると、解錠のタイミングで電源が入るため、入室後はかなり蒸し暑くエアコンが効き始めるまで随分時間がかかった。気温がマイナス10度近くまで低下する北京の冬場で機械がきちんと作動するのか心配だ。

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