竹のようなしなやかさと復元力を身につける

 次のポイントは、「順応性と復元力を養う」ことだ。著書『GRIT』の第6章「竹のようにしなやかに」では、日本文化から発想を得た。テクノロジーが、すさまじい速さで変わりつつあるなか、環境変化にフレキシブルに対応する力が必要だ。

 竹のようなしなやかさと復元力があれば、ポキッと折れない。目まぐるしく変わる世の中にあって、今ほどしなやかさが求められる時代はない。それを身につけるために、3つの方法を提案したい。

 1つ目は「プランBの採用」。S・スピルバーグ監督は、ヒット映画『ジョーズ』の撮影で、機械仕掛けのサメがうまく動かなかったときに、音楽を“代役”に使い、サメが見えている場合よりも真に迫る恐怖を演出することに成功した。本来の計画(プランA)よりも、代案(プランB)のほうが勝ることはよくある。ピンチが訪れたときに、プランAが実行できないことを嘆くのではなく、臨機応変にプランを変える柔軟性を持てるように、日頃から鍛錬する。

 2つ目は「充電する」。「今日はひどい一日だった」と思ったときは、まずは休息しよう。一息入れ、少し元気を取り戻してから、別の角度から問題を眺めてみると、いい解決策が浮かんでくる。アリアナ・ハフィントン著『スリープ・レボリューション』によると、「睡眠は脳から毒素を洗い流し、推論や問題解決、細部への目配りを改善する復元力パワーがある」という。これを活用しない手はない。

 3つ目は「挫折を糧にする」。完全に禁煙するまでには、平均で11回はチャレンジしなければならない。でも失敗するたびに、次に向けて何か学ぶことがある。毎回の挫折を次にどう活かせばよいかを考えよう。そして再び立ち上がり、何度も何度もトライするようにする。