カラメルをスプーンでかぼちゃのプリンに重ねて、ホイップクリームを飾る

クリコ:さて、ではカラメルを流し込んで、真ん中にホイップクリームを飾る。これで完成です。

編集Y:おおお。

助っ人F:おいしそう♪ 

クリコ:さっそく食べましょう!

助っ人F:うーん、おいしい♪

編集Y:うまい…混ぜただけ、10分で作ったとは思えませんね。普通の「やわらかプリン」です。

体力回復にデザートは欠かせません!

助っ人F:たしかに、「つるん」というよりは少し「もったり」してます。これが誤嚥を防ぐ食感なんですね。

クリコ:そう。かぼちゃを入れることでも、もったり感をアップさせてるんですよ。

編集Y:なるほど。

助っ人F:そういえば、連載(「ダンナよ太れ! 回復は体重増からだ」)で、アキオさんの体重を元に戻すために「力技で毎食デザートをつけた」と、ありましたね。

クリコ:そうそう。流動食の食事は、もともと食材をやわらかくするために水分が多くて、その分、カロリーが少ない食事なので、現状の体重を維持するだけでも大変なんです。

 しかも、アキオは口の中に神経を集中させて食べるので、食事に時間がかかり、途中で疲れてしまって大量には食べられない。流動食で太らせるのは本当に難しいんですよ。

 それでも、アキオは手術と入院で体重が激減していたので、なんとかして元の体重に戻して体力を回復させたくて。それで、牛乳や卵や生クリームなどを使ったデザートを毎食後につけることを思いついたんです。季節のフルーツを取り入れれば食卓も華やぐし、アキオも毎食後のデザートを楽しみにしてくれて。毎回違うデザートをたくさん作りました。

編集Y:しかしそうなると、毎日三食、流動食の食事を作った上に、デザートも作ることになって、かなり手間がかりますよね。…あっ、だからパウダーなのか!

クリコ:そう、そうなんです! この、短時間で固まるパウダーがあったからこそ、毎日、毎食後にデザートをつけることができたんです。

編集Y:なるほどー!

助っ人F: さて、このクリコさんの介護ごはん調理実習も今回のプリン作りで最終回となります。アキオさんへの愛が生み出したアイデアと工夫が満載の介護ごはんでした! ありがとうございました!

編集Y:(こりゃ、料理って生きるための必修スキルだな。ビジネスパーソン向け連載を起こさないといけないかもしれないな…)

※今回、調理で使用したゼリー化パウダー(介護食用ゲル化剤)は各メーカーから複数の商品が発売されていますが、ここでは介護食品メーカー、宮源の「ミキサーゲル」を使用しています。ほかのゲル化剤と商品の特徴や分量、使用方法が異なる場合があります。