クリコ:このまま冷蔵庫に入れなくても、放っておくだけでしっかり固まりますが、冷やすと、さらに状態が安定します。今回は、カラメルソースを上からかけるので、透明なグラスに入れて冷蔵庫で冷やしましょう。

編集Y:わかりました。

クリコ:Fさん、プリンをグラスに入れたら、表面をスプーンで平らにならしてください。

助っ人F:えっ、どうやれば?

クリコ:こうやって、グラスのフチにスプーンをあてて、グラスの方を回すんです。

編集Y:おお、みごと! 平らになった。

クリコ:カラメルは、プリンを冷やしてから流し入れましょう。あ、カラメルはもう作ってあります。焦げやすくて失敗しやすいので(笑)。

助っ人F:はい、…焦がしたこと、あります(苦笑)。

電子レンジも使わず、混ぜるだけ!

編集Y:ええと、もしかしてプリン作りはもう終わったんですか?

クリコ:はい、終了です。あとは冷やしてカラメルとホイップクリームを飾るだけです。

本当に「混ぜるだけ」だった!

編集Y:いやあ、本当に混ぜるだけ!でしたね。電子レンジすら使わなかった。

クリコ:そうです。パウダーを使うとデザート作りは本当に簡単なんですよ。かぼちゃのピュレの作り置きがあって、カラメル抜きなら、本当に材料を混ぜるだけ。ここまで10分くらいしかかかっていません(笑)。

助っ人F:パウダー、すごい!

<プリンを冷蔵庫で冷やすこと20分>

クリコ:ほら、さっきよりも生地が安定して固まったのがわかります? ここに、カラメルを流し入れて、ホイップクリームを飾りましょう。そうそう、ホイップクリームには最近、こういう便利なものがあるんですよ。

ホイップクリームは普通、生クリームを泡立てて作るが、最近では泡立った状態で売られているホイップクリームもある。スーパーの生クリーム売り場などを探してみよう

助っ人F:へええ、こんなのあるんだ! …何だかクリコ先生、介護食作りをしてから、時短調理に役立つものに詳しくなったんじゃないですか?

クリコ:確かに、そうかも(笑)。

 在宅介護って、いろいろやることがあって、毎日、本当に時間がないんです。だからこそ、作り置き冷凍保存も大事だし、便利で使いやすい調理具や、こうしてすぐに利用できる商品がうれしい。「時短」「便利」というキーワードにとっても敏感になって、買い物の時もアンテナを張り巡らせていました(笑)。以前のわたしとは180度変わったんですよ。

 生クリームも、自分で泡立てた方が、滑らかでおいしいホイップクリームができます。でも、妥協できるところは妥協する。介護食作りには、柔軟性も必要だと思うんです。

 時間がないと、気持ちにゆとりが無くなって、自分で自分を追い詰めてしまうでしょう? 「アレもやらなきゃ、コレもやらなきゃ」って。それって、だんだんつらくなりますよね。何より、アキオとの時間が削られてしまう(笑)。

編集Y:なるほど…。時間のゆとりが、気持ちのゆとり、と。

クリコ:はい、だからわたしの介護ごはん作りでは、時短調理や、冷凍活用の工夫をオススメしています。

助っ人F:まさに、実際の介護経験の苦労からつかんだ、知恵ですね!