ガンで、噛む力に障がいを負ったご主人・アキオさんのために、妻で料理研究家のクリコさんは「食欲をそそる流動食作り」に挑み、介護食とは思えないほど「おいしそう」な料理を次々と生み出しました。その奮闘ぶりをお伝えした「ダンナが、ガンになりまして」連載が、ついに単行本化。こちらは、それを記念しましての番外連載です。

 「見た目はおいしそうだけど、そうは言っても介護食なんだから、実際食べてみたらどうなの? 作るのは難しいのでは?」という疑問にお答えするべく、前回から、編集Y氏に代わり、わたくし助っ人編集Fが介護食作りに挑戦しています。(助っ人編集F)

(前回「人も海老フライも『見た目が9割』!?」から読む

クリコ:前回は、流動状のやわらかい海老ダネを絞り出し袋に入れ、「海老に見えるように」形を作って「ふわふわ海老すり身」を完成させました。いろいろな形の個性的な海老の形ができましたね。なかには海老には見えないものも?(笑)。

 今回は、それらを油で揚げて、海老フライを完成させましょう。

編集Y助っ人F:今回も、よろしくお願いしますー。

クリコ:ではまず、「ふわふわ海老すり身」に衣をつけましょう。今回も、第4回の「ふわふわ豚シート肉のトンカツ」(こちら)と同様に、衣のパン粉付けには、溶き卵ではなくマヨネーズを使います。

 では、Fさん、「ふわふわ海老すり身」にマヨネーズを塗って、パン粉を付けてください。

助っ人F:はい。トンカツの時にYさんがやっていたのを隣で見ていたので、手順は覚えています。こうして…っと。ぬりぬり…。

皿にマヨネーズを出し、海老の形のすり身に、マヨネーズを塗っていく

クリコ:海老すり身を宙に浮かせる感じで、マヨネーズをまんべんなく。塗り残した部分にはパン粉がつかないので、塗り残しのないように。

助っ人F:(塗りながら)…それにしても、流動状の海老ダネから「海老に見える海老フライ」を作るには工程がたくさんありますよね。すり身を作り、海老の形を作り、衣をつけて揚げる。やっぱり、愛がなければ、できませんね。

クリコ:えっ(ぽっ♪)。確かに、作る工程が多くて大変そうに思えるかもしれませんが、でも、この海老の形に作ったところで冷凍しておくと、そのあとは手順が半分まで終わった状態から始められるので、「あ、今日はアレを揚げて、食べよう」と思えるんですよ。衣をつけて揚げるだけですから。

助っ人F:なるほど。作り置きしておけば、手順を減らせると。