誰かに食べてもらいたくなる
クリコ:ありがとうございます。アキオはとっても喜んでくれたんですよ。
助っ人F:そりゃあそうでしょう!
編集Y:自分で作って、自分でこんなに食べちゃったけど、やっぱり誰かに食べてもらわないと。
クリコ:そうそう、料理ってホント、誰かに食べてもらっておいしいって言われるとうれしいんですよね。
助っ人F:言われないと、やる気が出ない(苦笑)。
クリコ:だから、最近はちょっと頑張って作ったお料理はフェイスブックに写真を上げるんです。そうすると誰かが「いいね」ボタンを押してくれる。おいしそう、という意味だと思って、うれしくなります。
クリコです。
書籍『希望のごはん』には介護ごはん33品のレシピを収録しています。このレシピ頁を作る時に、忘れられない「事件」がありました。
それは…。
クリコ:この料理の作り方は、手順がたくさん。とても1頁では入り切らない。でも、たしか助っ人編集Fさんは「これは1頁に入りますよ」とキッパリ言っていたな。編集さんが言うんだから、きっと入るんだろう、でも……いくらやっても入り切らない!
どうして入らないんだろう、どうしたら1頁に収まるんだろう、えっ、えっ、グスン(涙)。
いつしか泣きながら、できないよう、と。気づけばテーブルの上に、涙の池が!
ホントに、涙がたまって、小さな池を作っていたんです! 以来、「テーブル涙の池」事件と呼んでます。
その日の夜は…
いつもは夜寝る前に、飾ってあるアキオの写真をナデナデして「おやすみ♪」と、可愛く言うんですが、その日は、アキオがわたしに力を貸してくれなかったから、写真ナデナデは無し! おやすみ♪の挨拶も無し! いつもあげてる晩酌のお酒も無し! お鈴をチンチンチン!!と、ちょっと乱暴に鳴らして、「ふんっ」と言って、ぷいっと顔を背けて寝室に向かいました。
そしたら、Fさんが「ココはやっぱり1頁では難しいですね」と言って、2頁で作ることになったんです。「えーっ、やっぱりそうでしょう!?」と、また泣きそうになりました。
助っ人F:はい、つらい思いをさせてごめんなさい! 実は「1頁で入る」と言った記憶がほとんどなくて…、そんなに苦しまれる前にご相談していただければ良かったのですが…。とはいえ、本当にごめんなさい! たくさん泣かせてしまいましたね。
クリコさんに、ふんっ、ぷいっとされたアキオさんにも、大変、大変申し訳なく思っております。ごめんなさい!
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