会社員アキオと専業主婦クリコは仲良し夫婦、というか、仲良し過ぎるバカップル夫婦。だが、夫アキオが口腔底ガンに。復活への意欲を燃やすが、体力を回復しようにもまず普通の食事ができない。妻クリコは奔走の過程で、味も見た目も「…」な介護食のお寒い現実を思い知り、決意する。「よし、それなら夫のために、おいしくて栄養のある介護食を私が作る」。仕事と、夫婦と、食事への愛情を綴る、バカップル・ノンフィクション。
シリーズ
ダンナが、ガンになりまして

完結
20回
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今回は「昭和のおっさん」酔っ払い武勇伝?!
時々べろべろに酔っぱらって帰ってくるんですよ。そうすると、どこかで必ず転んでいるんです、酔っぱらって。眼鏡がひしゃげていて。眼鏡をいくつ壊したか分からないですよ。
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「あさイチ」の人気者、駒村多恵さんと介護の話
「2007年からシングル介護を始めまして、介護福祉士の資格を2011年に取って、そして、2012年からあさイチで料理のコーナーも担当させていただけることになって。番組で紹介するレシピを、母にも食べてもらおうと思って」
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「介護食作り、面倒な日はなかったんですか」
ガンにより噛む力を失った夫のために、おいしい介護食作りに取り組んだ料理研究家のクリコさんが、「クックパッド」のブランディング・広報担当の小竹貴子さんと対談。「介護食」を巡る現実と課題について語り合った(今回はその後編)。
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「介護食作り、頑張れる自信がありません」
ガンにより噛む力を失った夫のために、おいしい介護食作りに取り組んだ料理研究家のクリコさんが、「クックパッド」のブランディング・広報担当の小竹貴子さんと対談。「介護食」を巡る現実と課題について語り合った(今回はその前編)。
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“魔法の粉”で混ぜるだけ、甘々の回復デザート
普通の料理では、とろみ付けやゼリー状にまとめるのに片栗粉やゼラチンを使いますが、介護食にはもっと手軽にできて、しかも、ゼラチンのように口の中の体温で溶けない「介護食用のゲル化剤」があります。
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ダンナへの愛を込めた「海老フライ」
見た目を海老らしく作ったことで、アキオは「えっ、これ、海老フライ!?」と、それはもう、ビックリして喜んでくれて。あの笑顔が、すっごく嬉しかったです!
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人も海老フライも「見た目が9割」!?
ガンで、噛む力に障がいを負って、海老を噛めないアキオさんのために「ふわふわ海老すり身」を海老の形にして揚げることを思いついた、クリコさん考案の“なんちゃって海老フライ”。海老にしか見えない!
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障害を越えうまいものを食べたい、食べさせたい
「見た目はおいしそうだけど、そうは言っても介護食なんだから、実際食べてみたらどうなの? 作るのは難しいのでは?」という疑問にお答えするべく、料理初心者の編集Yが介護食作りに挑戦します。
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介護食でも、トンカツの見た目と味を諦めない!
アキオはお肉大好き、揚げ物大好き。なのに、手術後は粗くフードプロセッサーにかけた肉料理しか食べられなくなってしまった。でも、どうにかしてトンカツを「ソレとわかる形で」食べさせてあげたかったんです。
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経験ゼロでも介護食!激ウマ枝豆のポタージュ
「おおおお、うまい! 枝豆にこんなうまさがあったんですね。茹でたやつをバクバク食べているときには見過ごしていた味わいです。なんか、元気になるような気がします」
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誤嚥対策にも! 「希望のごはん」を作ってみる
うまい介護食で旦那様を職場復帰へ! というクリコさんの奮闘記「ダンナが、ガンになりまして」連載は、おかげさまで好評をいただき単行本になりました。タイトルは『希望のごはん』。「日経ビジネス編集部初のレシピ付き本」です。
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ダンナの生きる力が「おいしいね」で沸き上がる
口腔底がんの手術で、ものを噛む機能に障がいが残ったアキオさんのため、初めて介護食作りに挑戦したクリコさん。日経ビジネスオンライン史上、最甘のバカップル・ノンフィクション、最終回の今回は、著者インタビューです。
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余命4カ月、あなたは会社に行きますか?
待ちに待った職場復帰を果たし、少しずつ仕事のギアを上げていくアキオは、まるで水を得た魚のようだった。わたしはそんなアキオを毎日、まぶしいような、頼もしいような想いで見つめる。アキオはやっぱり仕事が好きなんだなぁ。
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ついに職場復帰! 召しませ愛の「流動食弁当」
口腔底がんの手術に続き、食道がんの手術も果敢に乗り切ったアキオは、念願の職場復帰を果たした。出社する日の朝、アキオは、まるで新入社員のように、ちょっぴり緊張と期待の面持ち。瞳はイキイキとし、頬は上気していた。
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バカップル妻は、実は意外と怒っている!?
わたしは自分が作る食事にアキオの生命がかかっているという厳しい現実に、責任と重圧で押しつぶされそうで、それこそ毎日、生きた心地がしなかった。わたしには時間的なゆとりはあっても、精神的なゆとりはまったくなかったのだ。
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ダンナよ太れ! 快復は体重増からだ
例えば、毎食アキオに出しているお粥は、いつも白粥では飽きてしまう。炊いたご飯と水、コンソメの素を入れた鍋に、ほうれん草の冷凍野菜ピュレCubeを凍ったままポンと足して煮る。「ほうれん草のリゾット」のできあがり!
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ガンで噛めない夫に、愛の「すき焼き」を♪
口腔底がんで口の中を手術し、ものを噛む機能に障がいが残った愛する夫・アキオさんのため、初めての介護食作りに取り組む料理研究家の妻クリコさん。アキオさんに楽しんで食べてもらうために「おいしそうな見た目」にもこだわりたいと、…
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「食欲をそそる流動食」に、挫折寸前…
わたしは毎日、食事作りに追われることになった。1日3食、アキオと自分の2人分の食事を作るために、1日中キッチンにいる日が続く。そうして、自分でも気づかぬうちにイライラとストレスはたまっていった。
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まずい食事で体力回復、それって厳しくない?
アキオさんが「天職」とまでいうほど愛する仕事、職場に復帰するには、食事を通して体力を回復することが必須です。アキオさんに背中を押されて、料理研究家になったクリコさん。愛するアキオさんのために奮闘を始めます。
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バカップル夫婦、ガンに直面す
会社員アキオと専業主婦クリコは仲良し夫婦、というか、仲良し過ぎるバカップル夫婦。だが、夫アキオが口腔底ガンに。復活への意欲を燃やすが、体力を回復しようにもまず普通の食事ができない。
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