昨シーズンの開幕戦、地上波のテレビ放送の視聴率は5.3%、一方、スマートフォン(以下、スマホ)で視聴したユーザー数(ユニークユーザー)は300万人でした。この2つの数字の評価は。

葦原:ポイントは2つあります。1つは、スマホでご覧になった方が想像していたよりも多かったということ。スマホ視聴は、シーズンを通して好調でした。

 もう1つは、地上波放送の視聴率5.3%を世代別に見た内訳です。圧倒的に多かったのは、M1層(20〜34歳の男性)とキッズ(4〜12歳)でした。一方、M3層(50歳以上の男性)は一番低く、あまり見ていなかったんです。例えば、Jリーグチャンピオンシップや、プロ野球の読売ジャイアンツの開幕戦と比較すると、Bリーグはテレビでも若い世代が多く見るコンテンツでした。

 これまで、特にテレビのスポーツ中継はM3しか見ていないと言われていたのですが、若い層にもリーチできるということが分かりました。ただ、M3はボリュームゾーンなので、その層が壊滅的な状況だったことが全体の視聴率5.3%という結果につながったことも事実です。「視聴率5%は低い」という意見は、もちろん私は理解できるんですけど、我々はどちらかというと若い世代を意識しています。我々が目指した世代に届いていたので、そういう意味ではこれから育っていくし、結果的には良かったと思います。

電子チケットは都市部で利用率高く

シーズンを通して、予想外だった、意外だったことはありましたか。

葦原:スマホを用いた観戦チケット(電子もぎりによるスマホチケット)の利用率が東京のような都市部で高かったことが意外でした。

 例えば、首都圏のあるチームでは、6割くらいのユーザーがBリーグの直売サイトでチケットを購入しています。Bリーグのサイトで直接購入した人はスマホチケットで入場するか、コンビニエンスストアで発券するかを選択できるのですが、購入者の6割ほどがスマホチケットで入場していました。私が以前携わっていたプロ野球に比べると、スマホチケットの利用率が異常なほど高いです。普通は、最初のうちは利用率が低くて、じわじわ上がっていくものですが、いきなりスマホチケットが主流になりました。