(写真=新関 雅士)

 8兆円市場と言われる、エネルギー業界。2016年4月の電力自由化に続き、2017年にはガスの小売りも全面自由化される。

 その台風の目となりそうなのが、東京ガス。朝令暮改でもいい、挑戦し続けろという広瀬社長は、変革を恐れない。日本の資本主義の父である渋沢栄一が、東京瓦斯(ガス)会社を設立して130年。いま、その伝統の東京ガスという社名まで、変えてもいいという。

 原発再稼働を武器に、自由化を牛耳ろうとするガリバー電力会社。その行く手を阻む筆頭は、東京ガス。負けられない戦いでもある。

 その戦いで、味方につけなくてはいけないのは、一般家庭。安全・安心・利便性・低価格を、どう担保していくのか。

 囲碁好きな戦略家の広瀬社長。碁盤の石は動かないが、庶民の心は動く。原発へのアレルギーも強い。東京電力管轄の約2700万世帯の心をどう動かすのか。変革を恐れなければ、囲碁よりダイナミックなオセロゲームになるはずだ。