(写真=ロイター/アフロ)

 就任当初は、海外メディアから「誰?」と言われるほど知名度が低く、指導力が疑問視されたが、党幹部も摘発対象とする「前代未聞」の腐敗撲滅運動を展開する一方、党内に「小組」という指導組織を相次いで創設、自ら組長に就任することで、強固な権力基盤を築いている。

 既存秩序への挑戦が彼を突き動かすエネルギーだ。米オバマ大統領に「太平洋には中米2大国を受け入れる十分な空間がある」と提案、南シナ海に建設した「人工島」を巡っても対立の火種をまいている。2016年にはアジアインフラ投資銀行(AIIB)が始動する。

 内外に「強い指導者」、「強い中国」を印象付けることに成功しているが、国有企業改革や戸籍制度改革では目立った成果が見られず、経済改革は道半ば。投資主導の高成長路線と決別する「新常態」を説くが、着地点は視界不良だ。