(写真=的野 弘路)

 シンプルでスタイリッシュな服装、すっとした立ち姿、必要最低限の言葉で語る明確なビジョン。初めて会ったときにすぐ分かりました。「ただもんじゃないな」と。それは会えば会うほど僕の中で確実なものになっていきました。

 モノの本質は何かということを常に考え、それはときに目に見えないものだということを心得ている。彼は、ツイッターにしろスクエアにしろ、自身が作るプロダクトにおいて、あらゆる要素をギリギリまでそぎ落とす。僕らが店舗で使うスクエアも、名前が「四角」ですよ。普通、つけません。ペイメントなんとかってやっちゃう。でも、この“スクエア”に彼の美意識と夢がしっかりつまっているんですよね。

 禅の教えを地でいっているような起業家で、 それはスティーブ・ジョブズを彷彿させる。創業した米ツイッターを追い出されながらも再びCEOに返り咲き、自らが起業したスクエアを上場させ、米ウォルト・ディズニーの取締役も務めるところまで、ジョブズそっくり。それも39歳という若さで。シリコンバレーのみならず世界が、彼に“ジョブズ”を期待していると思います。イノベーターとして、クリエーターとして、そして経営者として。