
台本読みの時、大阪で、大御所の役者さんたちに囲まれ、主役の席にひっそりと、うつむき加減で座っていたのが波瑠ちゃんとの出会いでした。数カ月間しかご一緒しなかったので、私の知っている限りのことしか書けませんが、大阪に滞在する時には何度か一緒にご飯を食べに行きました。細い体なのに食欲旺盛で、一生懸命食べる姿が本当に逞しく、「波瑠ちゃんならこの過酷な撮影を最後まで見事、走りきるであろう」と確信しました。
自分の言いたいことをハッキリ言うし、ちょっぴり毒がある。本音が言い合える同業者はあまりいないので、一緒にいて私もとても快適でした。そして、大阪に私が行くたびにどんどん主役らしくなっていく姿に、役とともにいろいろなことを吸収しているんだなと思いました。
今、再会したら、それはそれは別人のようになっていることでしょう。「あさが来た」の視聴率は好調ですが、背負わなくてはいけない責任感は、大変なプレッシャーだと思います。収録が全部終わったら母として、力一杯、抱き締めてあげたい。素敵な役に出会えてよかったね。今度は江戸でご飯食べましょう。
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