(写真=後藤麻由香)

 世の中、自分1人の力じゃ変えられない。皆の力を合わせようにも、どうすれば束になれるのか、わからない。そう言って悩む人達に、「コミュニティ・オーガナイジング」という新しい“糸口”を伝えて回っているのが、鎌田華乃子だ。「《私》を語って共感を呼ぶ。《私達》の一体感を生み出す。《今》行動する仲間を増やし、課題を1つずつ解決し社会を変えてゆく」…ハーバード大学発のこの手法が今、彼女のワークショップやコーチングで、国内各地にジワジワと拡がっている。

 空き家の再生に取り組む、九州のシニアも。母親同士が支え合う産後ケア施設を作りたい、東北の助産師も。何か周囲に働きかけたいテーマを持つ人たちが、数日間の訓練をきっかけに、《リーダーへの脱皮》を始めているのだ。

 彼女の次なる試みは、一転して和風タイトルの「ちゃぶ台返し女子アクション」。段ボール製のちゃぶ台を痛快にひっくり返しながら本音を叫んで、世間や自分自身が生み出している《日本女性への制約》を取っ払っていこう!という企画だ。

 ちゃぶ台返して、オーガナイズして…まさにスクラップ&ビルドで、社会の硬直や諦めを着実にほぐそうと、鎌田は今日も東奔西走している。