(写真=大高和康)

 1次産業を体感し、自然を通して生きる力が学べる場所が石巻市雄勝町にある。築93年の廃校を学び舎として蘇らせ、多くのメディアにも取り上げられている「MORIUMIUS(モリウミアス)」だ。

 2年3カ月の年月を経て、のべ約5000人のサポーターの力に支えられ2015年の7月にオープンした。その「MORIUMIUS」のラーニングディレクターとして、未来を創るこどもたちのために日々奔走しているのが油井元太郎である。誰しもが知っているあのキッザニア運営会社で創業メンバーとして、油井は職業体験のプログラムを手がけてきた。都会のかっこいいビジネスマンとして活躍をしていた油井だが、東日本大震災を機に被災地の支援を通して辿り着いた雄勝の豊かな自然とそこに住む人々に魅力を感じ、迷いもなく雄勝に飛び込んだ。

 「MORIUMIUS」という多様性あふれる学び場では、出会うはずがなかった人々が集い、交流が始まっている。こどももおとなも化学反応があちらこちらで芽吹きだしているのを見ると、今後新しい文化が「MORIUMIUS」から発信されていくだろう。地方が元気になるモデルであり、訪れた人々が新たな価値観を生み出せる場所であると感じている。日本の未来をより良く変えていきたいと強く想う人が、油井の周りに吸い寄せられるように今集まってきている。