(写真=柴田謙司 スタイリング=清水礼子 ヘアメイク=Nori)

 和顔愛語(わげんあいご)──。初めて神森さんにお会いした時、そんな言葉がぴったりの女性だと感じた。和やかな笑顔と穏やかな言葉遣いが非常に印象的だった。

 神田明神では現代社会への教訓と知恵の継承をはかることを目的に、江戸時代の文化や習慣を学ぶ「明神塾」という講座を長年続けている。神森さんには2年前より講座の企画、そして司会にご協力いただいているが、毎度感心するのが和の文化に通じたネットワークをたくさん持っていることだ。

 我々のような日本の伝統文化に携わる者は、同分野、いわゆる「タテのつながり」こそ強いものの、横のつながりがほとんどない。それを神森さんは同じ日本文化というカテゴリー内で捉え、ジャンルを超えることで見いだす素晴らしさを提示してくれる。

 敷居の高い日本文化を自然体に、しなやかに表現する技を神森さんは持つ。細やかさと大胆さ、和やかな笑顔で日本文化をさらなる高みへと導いてくれる。